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おとなの補習時間 冬場の加湿器の正しい使い方

空気が乾燥する季節になり、風邪やインフルエンザの予防のためにも加湿器を使うことが増えてきました。その一方で、加湿器の選び方や置き場所、メンテナンスに困っている人も多いのではないでしょうか? 今回は、加湿器の正しい使い方を家電ライターのコヤマタカヒロさんに教えてもらいました。

加湿器のタイプ別・基礎知識

加熱式

気化式

超音波式

ハイブリッド式

加湿器をフル活用しよう!

加湿器の置き方のポイント

家族が集うリビングでは部屋の中心に

みんなが集まるリビングでは部屋の中心に置いて、部屋全体を加湿します。加湿器はある程度パワーのあるもののほうが良いでしょう。もしリビングがキッチン続きの場合、キッチン側には水気があって加湿されているので、ややキッチンと反対側に置くほうが効率よく加湿できます。

エアコンがあるなら、その対角線上に置く

暖房にエアコンを使っている場合は、エアコンの風向きを利用します。風が吹く方向であるエアコンの反対側に置くと、加湿された空気がうまく回るでしょう。ちなみに暖房器具は、エアコンの風だと乾燥しやすく、ガスファンヒーターには部屋をやや加湿する効果があります。そもそも空気の乾燥を防ぐなら、ガスファンヒーターがおすすめです。

一人〜二人暮らしならソファの近くに

少人数の住まいの場合は、部屋全体というより人がいる周りだけ加湿されていればよし。自分や相手がよくいるソファやテーブルの近くに置いておきましょう。自分たちの周りは60%程度潤っていれば問題ありません。

寝室や個室はベッドサイドや机の周りに

寝室や個室に置く場合も、顔の周りが潤っていればOK。寝室の場合は、ベッドサイドの顔側に置き、書斎などの個室の場合は机の周りなどいつもいる場所に置きます。卓上の場合は、超音波タイプだとコンパクトなものもあります。

カビを生やさないための注意点

家具やカーテンに当たらないように

例えば、テーブルの下に加湿器を置くとテーブルに水滴がついてそれが床に垂れてしまいます。窓際に加湿器を置くと、カーテンが湿ってそこからカビが発生してしまうことも。家具やカーテンが湿ってしまうような状況をつくらないようにしましょう。

加湿しすぎは、結露につながる

部屋を加湿しすぎると、室内外の温度差の激しさと湿度の高さで窓ガラスが結露してしまうことも。結露はカーテンなどにカビを発生させる原因になってしまいます。加湿のしすぎを防ぐために、50〜60%程度の快適な湿度を保つように。湿度計が付いていないタイプの加湿器の場合は、湿度計を購入して加湿しすぎを防ぎましょう。

水の取り替えやフィルターのマメな掃除を

超音波式の場合は、タンクの水に雑菌が繁殖したものをそのまま放出してしまう恐れがあります。気化式の場合は、フィルターに汚れが溜まりやすいもの。水を取り替えて使ったり、月に一度はメンテナンスをするのが基本です。清潔な状況で加湿できるようにしましょう。

加湿器のタイプ別・掃除の方法

全タイプ共通。加湿器はお風呂で洗うのがおすすめ!

加湿器をキッチンのシンクや洗面所で洗うと、床に水がはねてびちゃびちゃになってしまったり、逆に水がはねないように気をつけるあまりきちんと洗えないままに済ませることになりがち。おすすめなのは、お風呂で気兼ねなく洗うこと。お風呂にはスポンジなどの掃除道具もありますし、お湯のシャワーも使えるので汚れが落としやすくなります。

加熱式の場合

使用後はサッと水洗いした後、水を切って乾燥させます。中にカルキがついてしまったら、クエン酸洗浄を。使用上の注意に従って、クエン酸を入れて洗浄ボタンを押して洗浄してから湯を捨て、水ですすぎましょう。

気化式・ハイブリッド式の場合

外側に汚れやホコリがついていたら、掃除機や柔らかい布で掃除を。中のフィルターやローラーディスク、タンク内が汚れていたら、ブラシやスポンジに中性洗剤などをつけて洗う。その他、フィルターなどは使用上の注意に従って、クエン酸などで洗ってメンテナンスをしましょう。

超音波式の場合

加湿器の中で最も汚れやすくなっています。タンクの水が汚れないよう毎日交換し、交換するときは水を入れて振り洗いして捨てるように。本体もスポンジやブラシで掃除し、ほかにフィルターやトレーなどの外せるところがあればそこも洗って、最後は布で水分を拭き取りましょう。

コヤマさん厳選! 最新おすすめ加湿器

家庭のリビングに置くなら

ダイニチ RXシリーズ

ハイブリット式なのでデメリットが少なく基本性能が高い上に、
デザインもすっきり。リビングに置くのにぴったりです。


一年中、インテリアとして置きたいなら

バルミューダ Rain

見た目がおしゃれなので、加湿器を片付けず一年中インテリアとして
置いておけるタイプ。気化式なので加湿が十分なら必要以上に加湿されず、
快適な湿度を保てます。また、タンクレス構造なので給水が簡単。


小さな子どものいる家庭なら

三菱重工冷熱 ルーミスト

蒸気式ですが、蒸気として出す分だけ加温されるので、転倒しても安心。
子どものいる家庭でも蒸気式を使いたい場合におすすめです。

監修:コヤマタカヒロさん

家電ライター/白物家電やデジタルガジェットが得意分野。撮影とテストの空間「コヤマキッチン」で、日夜検証をしている。家電のためのコミュニティ「家電総合研究所」も開設。米・食味鑑定士の資格を持ち、炊飯器や調理家電の検証に力を入れている。

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