トップページ > 特集 vol.75 ボウリング人気、再び!

ボウリング人気、再び!

昭和の大ブームの頃、その爆発的な人気を支えたのが女性プロボウラーの存在です。高視聴率を狙うためか、彼女たちのユニフォームであるミニスカートは「ひざ上○センチ」と決められていたとか……? 社会現象となった昭和の時代から約半世紀の変化を追いつつ、ツールやボウリング場にまつわるトリビアもご紹介します。

スポーツ史に残る空前のブーム

 1970年前後には、ボウリングは自分でプレイするスポーツとしてはもちろん、「見るスポーツ」としても認知されました。テレビ各局はミニスカート姿で容姿端麗な女性プロボウラーを前面に出したボウリング番組を制作。「ひざ上10cmのミニスカート」をはくことが義務づけられていたり、ゲームの合間にメイク直しが入ったりするほどの熱の入れようだったそう……。
 従来のスポーツとはひと味違うファッション性の高さ、華やかさでお茶の間の人気を集めたボウリングは、世の男性はもちろん、女性のあいだでも受け入れられ、当時は男性と比べると少なかった女性のスポーツへの参加を促し、プロボウラーは女の子の憧れの職業のひとつだったといいます。
 ブームのピークは1972年。全国のボウリング場は3697、レーン数は12万を超え、当時のスポーツ市場の約半分をボウリングが占めたほど! まさに社会現象といえるボウリング熱の高まりから、ボウリング代欲しさに盗みに入る厄介者も登場したとか……。

ブーム終焉……それでも?

 ボウリング場が急激に増えたことによる需要バランスの崩れやオイルショックの影響などで、1972年をピークにボウリング人気は落ち込みますが、1990年代になると施設の老朽化に合わせてほかのスポーツ施設や飲食店、パチンコ、ゲームセンター、カラオケといったエンターテインメント施設を併設した複合型施設が増加。また、1980年代半ばからスコア計算の自動化やモニターを使った演出など新しい楽しみ方で集客を図っていたことが功を奏し、ボウリング人気は再び高まりをみせ、高齢者層にも普及します。
 スポーツ競技としてのボウリングは、1988年の国民体育大会(国体)で正式競技となったほか、同年のソウルオリンピックでも公開競技となり、バルセロナオリンピックやアトランタオリンピックでは選手村に仮設のボウリングレーンを設置して、競技普及が図られていたそう。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの追加種目入りこそならなかったものの、ボウリングが最終選考に残ったことを記憶されている方も多いのではないでしょうか。

ブーム再燃は必至!?

 かつてのボウリングブームを思わせる盛り上がりも近年は見られるように。2006年にはまさに昭和のブームを彷彿させる女性プロボウラーによるボウリング番組「P★League」がBSテレビ局でスタートし、現在も続く人気コンテンツとなっています。また、2018年から19年にかけて、ミュージシャンの桑田佳祐さんが旗振り役となり、プロ、アマ、老若男女を問わず、全国で延べ3万人ものボウラーを集めた日本史上最大のボウリング大会が開催されたことも記憶に新しいところ。一時期に比べればボウリング場の数こそ減ったものの、ボウリング人気は根強く続いているんです。

はじめは木製で“穴”もなし!!

 ボウリングの移り変わりとともに、この競技にまつわるツールも進化しています。たとえばボウリングボール。ボウリングがアメリカに伝えられた頃のボールといえば、木製で現在のような指穴はなし。大きさもまちまちで「手のひらにのせて投げる」投法が一般的だったそう。現在のように指穴があるボールが生まれたのはテンピン・ボウリングが生まれた頃のこと。ある試合で親指と中指の指穴をあけたボールを使ったチームが好成績を残したことをきっかけに、指穴をあけるボールが広まったといわれています。
 ボウリングボールはウエイトブロックやコアと呼ばれる中心部と、その周りを覆うシェルと呼ばれる部分から成っていますが、回転数を高めてボールがしっかり曲がるように、近年ではコンピュータを駆使してさまざまな構造のウエイトブロックも登場しているとか。また、レーン手前に塗られたオイルをしっかりと捉えて理想の軌道を描けるように、ボール表面のシェルもラバー、プラスチック、ウレタンと進化。微細なガラス素材や炭化物を添加した新素材も開発されるなど、テクノロジーを駆使した開発が続けられているんです。

世界一のボウリング場は日本にあり!

 最後はボウリング場にかんするトリビアを。ボウリングの本場といえばアメリカですが、実は世界一のボウリング場は日本にあるんです。愛知県にある稲沢グランドボウルは1フロアに116ものレーンを設けた、ギネス世界記録が認定するボウリング場。端から端まではなんと200メートル近くもあるのだとか! レーン数だけで見れば、3フロアに156レーンを設けた名古屋グランドボウルも世界最多のレーン数を持つボウリング場として知られています。
 一方、日本で一番小さいボウリング場のひとつとされるのが伊豆諸島の利島にあるボウリング場。こちらは勤労福祉会館の中にあり、レーン数はわずか2レーン。利島以外でもボウリングブームに沸いた1970年代頃には新島や八丈島でボウリングレーンが設けられ、島民の楽しみとなっているようです。

音楽イベントもできちゃいます!?

 本場のボウリング場には必ずと言っていいほどバーラウンジやレストランといったコミュニケーションスペースが設けられていますが、国内でも2000年代から新感覚なボウリング場が登場。その先駆けが、ザ・プリンス パークタワー東京内に設けられたボウリングサロンで、レストランの食事やお酒を楽しみながらボウリングに興じられるとあって、結婚式の二次会など貸切パーティの場としても利用されているとか。東京・渋谷にある老舗・笹塚ボウルも2000年代中頃から「レストランの中にあるボウリング場」をテーマに、飲食スペースやDJブースなどを導入。食事も音楽も楽しめるコミュニケーションスペースとして、ミュージシャンのPV撮影などにも使われているんです。ファッションブランドとコラボしたアパレルもリリースするなど、スタイリッシュなボウリング場として注目を集めています。


時代に合わせて進化するボウリング。その楽しみ方には地域差もあるようで、沖縄では仲間で集まり、飲食やおしゃべりをしながらボウリングを楽しむ文化も根強いのだそう。近年はレジャーともスポーツとも違う“健康志向”のボウリングを楽しむ高齢者も増えているとあって、再びブームとなるのは時間の問題かも?

参考文献(順不同)
宮田哲郎『スポーツ・ボウリング』(ベースボール・マガジン社)/宮田哲郎『ハンディ版 ボウリング大辞典』(ベースボール・マガジン社)/笹生心太『ボウリングの社会学』(青弓社)/『NHK趣味悠々 目指せ200点! スポーツボウリングの世界』(日本放送出版協会)/『Number PLUS 桑田佳祐 編集長就任! ボウリング場でカッコつけて。』(文藝春秋)/日本ボウリング場協会(ホームページ) 等

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