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海外旅行で必須 ライドシェアサービスとは?

公共交通機関やタクシーが普及している日本にいる限り、お世話になる機会はほとんどないかもしれないが、海外では今や当たり前になっているのがライドシェアサービスだ。簡単に言えば「スマホのアプリで個人タクシーを呼べるサービス」で、特にアメリカ・サンフランシスコ発の世界最大手ウーバー(Uber)は、世界600以上の都市でサービスを提供している。
そもそもライドシェアサービスとは、利用者がスマホのアプリ上で

行きたい場所を登録するだけで、運転手が利用者のもとまで迎えに来て、目的地まで運んでくれるというもの。目的地までの値段はあらかじめアプリ上で把握できるほか、ほとんどのサービスでは登録済みのクレジットカードで支払いが可能なため、現金の準備やわずらわしい値段交渉、メーター使用のチェックをする必要もない。また、海外旅行中は言葉の壁に悩まされることも少なくないが、アプリ上で目的地の設定も支払いもできるため、片言で行き先を告げる手間が省け、ぼったくりなどの思わぬトラブルも避けられるのが何よりのメリットだろう。
日本で個人の自動車に乗るというと「白タク」のイメージが強いかもしれないが、営業許可を受けずにタクシー営業する白タクに対して、ライドシェアサービスの運転

手は登録制。マナーやサービス向上のためにトレーニングコースを設けている企業もあるほか、運転手と利用者がお互いを評価する仕組みを取り入れることで、サービスの品質も維持されている。運転手の中には利用者から高い評価を受けようと、ミネラルウォーターやスナックを車内に用意して無料で提供したり、インテリアをユニークなものにして、ほかの運転手と差別化を図るケースも少なくない。想像以上に快適なサービスになっているといえるだろう。


国別ライドシェアサービス事情

国によって人気のライドシェアサービスもさまざまだ。アメリカではウーバーやリフト(Lyft)が浸透しているが、東南アジアに目を向けると、ウーバーの撤退が発表されたことで、シンガポール発のグラブ(Grab)をはじめとするローカルのライドシェアサービスも躍進中だ。ここでは主な国・地域のライドシェアサービス事情を紹介する。海外旅行の参考にしてみてはどうだろう?

アメリカ

広大な大地を持つアメリカ。大都市圏ならまだしも、一歩郊外へ出てしまうと、タクシーを待っても一向に来ず、配車をお願いしても受け付けてもらえないケースもしばしばだ。そんなアメリカでは最大手のウーバーや、リフトなどが主流のサービスとなっている。どちらも多数のドライバーを抱え、旅行者だけでなく、現地の人がちょっとした買い物や通勤・通学でも利用していて、運転手が両社を掛け持ちしているケースも珍しくない。少人数でオーダーするよりも安価に乗車できる乗り合いサービスや、大型車を手配できるサービスなど、きめ細かいサービスも魅力だ。


ヨーロッパ

ウーバーをはじめとする大手サービスが進出しているが、ユニークなのがフランス発のブラブラカー(BlaBlaCar)だろう。これは、車内の“空き席”を提供したい運転手と利用者をマッチングさせるサービス。ヨーロッパは気軽に国をまたいだ移動ができるものの、公共交通機関やレンタカーのコストが高額なため、安価で長距離を移動したい人にはうってつけのサービスだ。


オーストラリア

アメリカ同様、ウーバーがシェアを拡げているものの、インド最大手のオラ(OLA)が2018年から進出を始めた。オーストラリアはライドシェアサービスを合法とする州が多く、サービス提供者にとっても利用者にとっても快適な環境といえるだろう。ちなみに、オラはインド100都市以上で100万人を超える運転手を擁するライドシェアサービス。現地ではタクシーだけでなく、オートリキシャ(オート三輪)やバイクなどのライドシェアサービスを提供し、利用者は1億人に上るとか。


台湾

日本人に人気の観光地・台湾。ウーバーが台湾当局とのトラブルで2017年にサービスを休止する期間があったものの、いまではレンタカーやタクシー事業者との連携でサービスの提供を再開している。また、中国最大手のディディチューシン(滴滴出行)が進出し、主に中国本土からの観光客相手にタクシー会社と連携した配車サービスも提供している。ディディチューシンは中国本土で2000万人以上の運転手と4億を超える利用者を抱える一大サービスだ。


タイ

ウーバーの東南アジア撤退を受けて規模を拡大しているのが、マレーシアのマイタクシー(MyTeksi)を前身にシンガポールで創業したグラブ(GrabTaxi)。東南アジアでもっとも知名度がある同社は、タクシーはもちろん、タイをはじめとする東南アジア諸国で日常の足として使われているバイクタクシー(二輪車の後部座席に乗車する)のサービスも提供している。バイクタクシーはもともと、タクシープールのようなたまり場に足を運んで、目的地や値段の交渉を運転手とする必要があったが、スマホで呼び出しなどを済ませられるため、慢性的な渋滞の多い地域で旅行者の快適な移動に役立ってくれるはずだ。


カンボジア

アンコール・ワットなどの遺跡群が人気のカンボジア。大都市ではグラブをはじめ、タクシーやトゥクトゥク(オート三輪)を呼び出せる現地発のPassApp(パスアップ)ExNet(エクスネット)といったサービスが営業している。

ブラジルやロシア、公共交通機関の整備がまだまだ進んでいない中東やアフリカでも現地発のライドシェアが展開されている。また、スペインを拠点に、メキシコやチリ、コロンビア、ペルーといったスペイン語圏で特に人気のキャビファイ(Cabify)などもあり、渡航先に応じて現地のライドシェアを使い分けてみる楽しみもあるだろう。


日本にもあるライドシェア!

日本でもライドシェアサービスは限定的だが提供されている。例えばウーバーは、京都府京丹後市で「ささえ合い交通」として自家用車での乗客の有償運送や、都内でタクシーやハイヤー会社の車両を配車する「ウーバーブラック」なるサービスなどを提供している。料理を配送する「ウーバーイーツ」といったライドシェア以外のサービスのほうが浸透してしまった感があるが、今後の展開はいかに?



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