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快適に暮らすための男性美容の今を探る

男性美容にまつわる話をよく目にするようになった。ひと昔前までは「肌のことを気にするなんてオトコらしくない!」という男性も珍しくなかったが、若い世代を中心に美容意識が高まり、今ではドラッグストアやコンビニの一角に男性専用の美容アイテムが並ぶ光景も当たり前のものになっている。ようやく市民権を得つつある男性美容。しかし、スキンケアといわれてもいまいちピンとこない男性も多いはず。そこで男性美容に対する意識の変化や基本的なケア方法について、男性美容研究家の藤村岳さんに聞いた。


スキンケアは恥ずかしいことではない!!

 “男性美容のパイオニア”として長年情報発信してきた藤村さんによれば、日本で男性美容が注目され始めたのは2000年前後のこと。都会(メトロ)で暮らし、ファッションだけでなくスキンケアにも熱心に取り組むストレートの男性「メトロセクシャル」のライフスタイルが注目され、身だしなみに気を使う男性が増えたことがきっかけだという。
「もちろん、スキンケアに意識的な男性は昔から一定数いましたが、女性が化粧をするように、習慣として幅広い世代に広まることはありませんでした。それが大きく変化したのが2000年前後。中年層をターゲットにした男性ファッション誌が創刊され、男性向けの美容記事が出てきたことも後押しになったと思います」
 大きなブームにこそ至らなかったものの、男性美容はこの3〜4年で再び脚光を浴びているという。それについて藤村さんは「男性が抱えているコンプレックスについて、解決策まで提示できるようになったことが大きい」と話す。
 例えば、世代に関係なく悩みのタネとなる「薄毛」。怪しげな育毛剤や民間療法に手を出してしまった男性は少なからずいるだろうが、若い頃からの発症例もある男性型脱毛症「AGA」の認知が進み、早い段階で治療すれば解決できるという理解が最近では一般的になった。
 「『スメルハラスメント』に代表される加齢臭やミドル脂臭も、マイナス面だけが強調されるので

はなく、スキンケアを毎日実践すれば臭いを抑えられるという正しい理解が広まってきています。そうした変化に合わせて、男性が身だしなみに気を使うことの精神的なハードルが下がり、スキンケアは恥ずかしいことではない、むしろしないと清潔感がないと周りから嫌われてしまうと考える男性が多くなっているのです」


若い世代は小さい頃から当たり前!?


 スキンケアに無関心だった中高年層が変化する中、若い世代の意識はどうなのか。「中高年の方はまだ、スキンケアをやる人とやらない人に二極化されている現状ですが、若い世代にとっては当たり前のこと。母親に小さい頃からお風呂あがりや外出時のスキンケアをされて育ってきていますから、彼らに『スキンケアしてる?』と訊くのは、『歯磨きしてる?』『トイレのあとって手を洗う?』と訊くのと同じくらい的外れなことといっても過言ではないでしょう」
 母子手帳に“日光浴推奨”と記載されていたのも今は昔。紫外線が肌に及ぼす悪影響が知れ渡り、1990年代後半に“外気浴の推奨”へとテキストが書き換えられたこともあって、世代が若くなればなるほど「スキンケアをしない=健康を害する」という意識が強いという。
「皮膚は腸に次ぐ表面積を持つ免疫器官です。大気中のウイルスや有害物質から身体を守り、体内の水分を外に出さないという大切な役割も担っています。その皮膚の手入れをせず、荒れたままで放置しておけば、バリア機能が低下して健康状態の悪化につながりかねません」
 無関心がゆえに自ずと健康を害してしまうのはもってのほか。「そんな大げさな……」と悠長に構えてしまうかもしれないが、スキンケアを実践して清潔感のある人と、自身のケアにも身だしなみにも無頓着な人のどちらかを仕事相手に選べといわれたら、「清潔感がある人」と答えるのが人情だろう。健康面でも社会面でももはや無視できないスキンケア。面倒くさがらずに、まずは基本から実践してみてはいかが?


スキンケアの基本のキ 3ステップで日々の生活も快適になる!

スキンケアといっても、せいぜい「洗顔をしっかりやる」くらいで過ごしてきた多くの男性は何から手をつければいいのだろうか。藤村さんによれば、以下の「基本の3ステップ」をルーティーンにしてみることから始めるのがいいという。年齢を重ねてから新たなルーティーンワークを日常に組み込むのはなかなかハードルが高いが、続けていくことで乾燥によるかゆみや炎症が抑えられ、肌の不快感を感じにくくなる。その快適さを一度知ってしまえば、スキンケアにもっと前向きになれるはずだ。


基本のステップ 1「洗う」

皮脂は皮膚の健康を保つバリアだが、年を取るほど酸化しやすく、それが臭いのもととなる。だからといってゴシゴシと闇雲に洗えばいいわけではない。洗顔料やボディソープを使い、肌に負担をかけずにやさしく洗うことが大切。また、真冬で顔の乾燥がひどい場合は、無理に洗顔せず、タオルにお湯を含ませてやさしく拭き取るだけでもOK。


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「洗う」「(ヒゲを)剃る」「潤す」を1本でこなせるオールインワン洗顔料。“化粧水を忘れるほど潤う”というモイストタイプのほか、温感ジェルで毛穴を開き、汚れをしっかり落とせるホットタイプも。

基本のステップ 2「潤す」

皮膚を清潔にしたあとは化粧水で水分を補給し、油分のある保湿剤でケア。春から秋にかけては肌なじみのよい乳液、冬場はしっかりと肌をカバーしてくれるクリーム、乾燥がひどい真冬は少しの量でも保湿してくれるオイルと、季節に合わせて保湿剤を使い分けるのが◎。


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南仏アベンヌに湧き出る温泉水とさまざまな植物由来成分を配合した保湿ジェルクリーム。洗顔後の化粧水+乳液のケアを“ひと塗り”で完了でき、手間をかけずにうるおいのあるなめらかな肌に整えてくれる。

基本のステップ 3「守る」

朝の場合、保湿後の日焼け止めは季節に関わらず欠かさないように。地表に届く有害な紫外線には、シワやたるみの原因となる紫外線A波と、肌を赤くし、シミの原因となる紫外線B波の主に2種類があり、自然に進む肌の老化よりも大きな負担をかける「光老化」の元凶。A波のカット度を示したのがPA値、B波のカット度を示したのがSPF値で、PAは+の数が多いほど、SPFは数値が高いほど紫外線を防ぐ効果が高まるため、環境や状況に応じて使い分けよう。


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SPF50+、PA+++の紫外線防止効果で強烈な紫外線を防ぐのはもちろん、皮脂吸着成分配合で皮脂によるテカリやベタつきを長時間抑えてくれるなど、日常のさまざまなシーンで使いやすいUVケアアイテム。


マスクだけでは力不足?
PM2.5(微小粒子状物質)や窒素酸化物、花粉など、健康への影響が懸念されている大気中の有害物質をブロックするため、マスクを使っている人は多いだろう。汚染された物質は肌のシミを増加させるなど深刻なダメージを与えることもわかってきている。男性は女性と違って“メイク”というバリアもないため、意識的なプロテクトが必須だ。
若い世代はヒゲの完全脱毛も?
脱毛のために美容クリニックを訪れる割合も、若い世代を中心に増えている。腕や足、胸などはもちろん、かつては男性の象徴ともいえたヒゲの完全脱毛をしたがる男性が10~20代の若い世代には少なくないという。適切な処理を行わないと肌に負担がかかってしまうヒゲ剃り。敏感肌の人や日常的な肌荒れ対策としてアリな選択肢だろう。


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