トップページ > 特集 vol.55 サンタクロースのトリビア

サンタクロースのトリビア

日本に初めて現れたサンタクロースの知られざる姿や、サンタクロースを信じる子どもへの大人たちのイキなはからいなど、サンタクロースにまつわるトリビアをご紹介します。

日本初のサンタクロースは殿様姿!?

 前ページでは世界のサンタクロースの変遷をご紹介しましたが、日本にはいつ頃、サンタクロースが登場したのでしょう? 日本で初めてクリスマスのミサが行われたのは1552年12月25日。宣教師のフランシスコ・ザビエルが日本にやってきてから3年後、周防国の領主だった大内義隆のもとでミサが行われ、人が集まり食事をして、貧しい人に施しをしたという記録が残っています。それから約300年後の東京・築地に、日本で最初のサンタクロースが登場したといわれているんです。
 1874年、築地の居留地にあった東京第一長老教会で、キリスト教慈善事業家の原胤昭(たねあき)が受洗の記念にクリスマス会を計画し、その原本人がサンタクロースにふんしたのだそう。急ごしらえだった祝会は花かんざしや芝居の落とし幕で教会内を飾るという、実に日本的なあしらいで、原がふんしたサンタクロースも裃姿に大小の刀をさし、大森かつらを被るという殿様風のいでたち! これは本場のサンタクロースも驚いたかもしれませんね。

防衛組織がサンタを追跡!!

 いまやクリスマスシーズンの恒例行事となったのが、アメリカ軍とカナダ軍が共同運営する北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)によるサンタクロースの追跡です。「ノーラッド・トラックス・サンタ」と呼ばれるこのイベントは、世界中の子どもたちへのプレゼントがどのようなルートで運ばれているのか、またサンタクロースがどの街に向かっているかをオンラインで知ることができるというもので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。とはいえ、そもそも北米の防衛を担う軍事組織であるNORADがどうしてサンタクロースを追いかけているのでしょう?
 事の発端は1955年。アメリカの通販会社シアーズ・ロバックが「サンタに電話しよう」と広告を出したものの、その広告に掲載されていた電話番号が間違いで、NORADの前身であるCONADの極秘作戦の番号だったことが原因なんです。
 当時のソ連から攻撃があった時に鳴るようなホットラインであったため、電話を受け取った大佐は大慌て。しかし、電話口の相手が小さな女の子で「あなたは本当にサンタクロース?」と聞かれたことから、電話が混線していると機転を利かせ、大佐がサンタのふりをしたのだそう。その後も電話が鳴り止まなかったことから、サンタの形跡がないかをレーダーで確認したことが恒例となり、半世紀以上経ったいまではクリスマスシーズンおなじみのイベントとなり、FacebookやTwitterといったSNSアカウントからも気軽にサンタの居場所を知ることができるんです。

サンタクロース専用の郵便局も

 フィンランドでは1950年代から、子どもがサンタに宛てた手紙に郵便局員が返事を書いていたといいます。1961年からは郵政省が正式に返事を出すようになり、当初は1000通ほどだった手紙は約10年後の1970年に1万通を突破! いまではフィンランド北部のロヴァニエミにサンタクロース郵便局が開局され、世界中から送られるサンタクロース宛の郵便物を処理するため、年中フル稼働しているのだそう。

宇宙飛行士がサンタと会った?

 「サンタクロース」とはUFOを表す暗号だ!!……そんな噂が流れたこともあるんです。これは、1968年12月21日に打ち上げられたアポロ8号の乗組員が「みんなに伝えてほしい、サンタクロースに会ったんだ」とヒューストンの管制センターに送ったことがきっかけで生まれたもの。
 アポロ8号は人類史上初の有人月周回飛行に挑戦するため、打ち上げから69時間後の12月24日に月を回る軌道に突入。無事に周回を続け、日付が変わった25日、地球へ帰還する軌道に入る準備を進めていました。もしロケットエンジンの噴射がうまくいかなければ永遠に地球には戻れないという緊張感の中、アポロ8号のジェームズ・ラヴェル飛行士から「Please be informed, there is a Santa Claus.」というメッセージが管制センターに届きます。
 この「サンタクロースに会った」というのは、エンジン噴射に成功し、無事地球に帰還できることをクリスマスにちなんで表したメッセージだったのですが、サンタクロースという言葉だけが一人歩きしてしまい、月の裏側にはUFOがいるのでは? という噂につながってしまったのです。

それでもサンタクロースはいる!?

 宇宙飛行士は出会えなかったサンタクロースですが、ニューヨークのある新聞社が「サンタクロースはいる!」という社説を発表したエピソードをご存じですか?
 1897年の夏の終わり、当時8歳の女の子ヴァージニアちゃんが「友だちがサンタクロースはいないというけれど、本当のことを教えてください」という投書をニューヨーク・サン紙に送りました。これを受けたベテラン記者のフランシス・P・チャーチは、「ヴァージニア、それは友だちが間違っている。みんな見たことがないと信じられないと思ってしまうけれど、この広い宇宙と比べれば人間はとても小さく、世界のほんの少しのことしかわからない。愛や思いやりがちゃんと存在するように、サンタクロースもちゃんといるし、もしいなかったとしたらものすごくさみしい世の中になってしまう」という内容の返事を掲載します。
 9月21日付のこの社説はたちまち反響を呼び、当時のアメリカでは「Yes, Virginia.」といえば「There is a Santa Claus.」と誰かが応じるほどに有名なエピソードになったとか。都市化や工業化、科学技術が急速に発展した19世紀後半、人間が解明できないことはないとされるような時代の変化の中で、人間にとって本当に大切なことを伝えたかったのかもしれませんね。


「目に見えないものだから、それでサンタクロースがいないということにはならない。本当のことは子どもにも大人にも誰の目にも見えないもの」というチャーチの返事は、サンタクロースの存在をいつの間にか忘れてしまった大人にも響いてくるものですね。もし「サンタクロースはいる?」と子どもたちに聞かれたら、あなたならどう答えますか?

参考文献(順不同)
賀来周一『サンタクロースの謎』(講談社)/稲垣美晴『サンタクロースの秘密』(講談社)/若林ひとみ『クリスマスの文化史』(白水社)/高倉克祐『世界はこうしてだまされた さらばUFO神話』(悠飛社) 等

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