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おとなの補習時間 気をつけたい和製英語

海外旅行やビジネスの現場で、思わず和製英語を使ってしまい、通じなかった経験はありませんか? または和製英語だと何となくわかっているけれど、どう言い換えたらいいかわからない言葉も多くあります。そこで、今回は日本人がよく使う和製英語の正しい表現(ネイティブ英語)を、日本で30年近くの豊富な英語教授経験を持つ米国出身のデイビッド・セインさんに教えてもらいました。

日常・ビジネス編

アパート・マンション→apartment またはcondominium

アパートは英語ではapartmentと言いますので、和製英語のように略さずに言いましょう。また、英語で言うmansionは「大邸宅」「豪邸」を表すもの。ビバリーヒルズにあるような住まいを想像されるのでご注意。日本で言うマンションにあたる言葉もapartmentまたはcondominiumとなります。


文例 We live in an apartment. (私たちはアパートに住んでいます)

マイフレンド→a friend of mine

日本人がマイフレンドと言うと単に自分の友達というイメージですが、英語でmy friendというと友達が一人しかいない、もしくはその友達を独占しているような状況を想像します。日本人の言うマイフレンドのニュアンスは、a friend of mineが正解。マイフレンドを使いたい場合は、one of my friendなら問題ありません。


文例 Kenta is a friend of mine. (ケンタは私の友達です)

ノートパソコン→laptop

日本で言うノートパソコンは、ひざの上に載る大きさということから英語では、laptopまたはlaptop personal computerと言います。これでわかるとおり、そもそもパソコンという言葉自体がpersonal computerを日本風に略した言葉。もしpersonal computerを略したいときはPCを使いましょう。


文例 This is my work laptop. (これは私の仕事用のノートパソコンです)

サラリーマン・OL→office worker/company employee

日本では働く女性のことをOLと呼びますがこの略称は日本だけのもの。英語では、男性・女性を問わず、一般にoffice workerと言います。日本語のサラリーマンのように会社員を指す場合はcompany employeeを使いましょう。ちなみに、海外の入国カードでoccupation(職業)を書く欄があります。ここには、office workerではなく、marketing staffなど職種を書くのが正解。自分の職業と役職は答えられるようにしておきましょう。


文例 I was an office worker at a food company.(私はかつて食品会社のサラリーマンでした)

メンバー→participant など

日本では「会議のメンバー分の書類を用意してください」などと使います。しかし、英語でmemberというと伝統あるテニスクラブの会員など特定の人達を指すときのみに使われるもの。会議や行事であれば参加者を意味するparticipantを使うなど状況にあわせた英語を使うようにしましょう。


文例 I’m a participant in the event. (私はそのイベントのメンバーです)

ノルマ→quota

ノルマはnormalに似ているため、英語だと思っている人が多いようですが、語源はロシア語。英語でノルマを表したいときは、割り当てを意味するquotaを使います。「1日当たりのノルマ」ならdaily quota、「ノルマ達成率」ならquota performanceとなります。


文例 I have a full quota this week. (今週はノルマでいっぱいだ)

アルバイト→part-time job/side job

アルバイトも実は英語ではなく、その語源は「労働」を表すドイツ語のarbeit。英語では、part-time jobやside jobを使います。アルバイトで働いている人のことはpart-timerと呼びます。これは日本人にも覚えやすい呼び方ですね。


文例 She’s looking for a part-time job. (彼女はアルバイトを探しています)

アンケート→questionnaire/survey

語源が英語ではないものをもうひとつ。アンケートはフランス語のenquèteが語源となっています。そのため、英語でアンケートと表現したい場合は、質問や調査を意味するquestionnaireまたはsurveyとなります。


文例 Could you answer this questionnaire ? (アンケートに答えてもらえますか?)

コストダウン→lower costs またはreduce costs

日本人は経費削減のことをコストダウンと表現します。costもdownも英語なので、通じないこともありませんが、ネイティブにとってはどことなく不自然に感じる英語です。この場合は、lower costs またはreduce costsとなります。実は、こうした「…ダウン」「…アップ」といった表現は、和製英語であることが多いので、注意しましょう。


文例 We need to reduce costs by 30 percent. (コストを30%下げる必要がある)

海外旅行編

フロント→front desk またはreception

日本語でフロントというとホテルのフロントを指しますが、英語では正面の意味になってしまいます。ホテルのフロントを指す言葉は、front deskまたはreceptionとなります。おそらく日本人の悪いクセで省略してしまったために、フロントだけになってしまったのでしょう。Where’s the front in this hotel ?と聞いたら、ホテルの正面玄関を教えられてしまうでしょうから、注意しましょう。


文例 Where’s the front desk ? (フロントはどこにありますか?)

コンセント→outlet または outletboxまたは plug など

コンセントに当たる英語は実はなく、おそらくconcentric plug(同心のプラグ)が省略されたものなのではないかと言われています。コンセントを表したいときはoutletまたはoutletbox、plugを使います。ホテルのスタッフに聞いても戸惑われるだけなので、覚えておきましょう。


文例 Where’s the outlet in my room ? (コンセントは部屋のどこにありますか?)

ペットボトル→plastic bottle

日本語でペットボトルは、かなり日常的に使われているので、海外でも使ってしまいそうですね。でも、英語ではplastic bottleが正解です。では、ペットボトルのペットとは何を指しているのでしょうか。これは、polyethylene terephthalateというペットボトルの材料を略したPETからきています。間違えないようにしましょう。


文例 I’d like an orange juice in a plastic bottle. (ペットボトルのオレンジジュースをください)

クレーム→complaint

日本人は苦情のことをクレームといいますが、英語のclaimは本来は「要求する、権利を主張する」という意味となります。そのため、日本人の言う苦情は、complaintとなります。また、日本人は苦情を訴える人のことをクレーマーといいますが、これも和製英語。この場合は、claimantが近い表現となります。


文例 She went to make a complaint. (彼女はクレームをつけに行った)

レンジ→microwave またはelectric oven

日本語でレンジといえば電子レンジを指しますが、英語ではmicrowaveまたはelectric ovenと言います。ちなみに、electric rangeと英語で言うと、電気コンロとオーブン機能の両方を持った業務用調理器を指します。単に食事を温める電子レンジの場合は、microwaveまたはelectric ovenを使いましょう。


文例 Is there a microwave in the room ?(電子レンジは部屋についていますか?)

クーラー→air conditioner

日本語でクーラーといえば冷房のことを指しますが、英語では魚釣りなどのときに使用するクーラーボックスのことになってしまいます。冷房を指したいときは、air conditionerを使いましょう。


文例 Please turn on the air conditioner. (クーラーをつけてください)

ドライヤー→hair dryer

日本語でドライヤーと言うと、髪を乾かすドライヤーのことを指しますが、英語で単にdryerというと、乾燥器のことを指します。ですから、ホテルのフロントで聞きたいときはhair dryerと言います。英語ではhairを付けることを忘れずに!


文例 Is there a hair dryer in the room ? (部屋にドライヤーはありますか?)

モーニングコール→wake-up call

日本語ではホテルの人に電話などで起こしてもらうことをモーニングコールと呼びますが、英語ではwake-up callが正しい表現。morning callだと午前中の訪問ととらえられてしまいます。海外旅行で使えると役立つ表現ですので、ぜひ覚えてください。


文例 I’d like to get a wake-up call at 7 o’clock. (7時にモーニングコールをお願いします)

サイン→(署名) signature/(著名人のサイン) autograph

日本語では、ホテルのフロントでの署名も、著名人のサインも、野球などのサインも、合図や標識のサインもすべて同じ単語で表現しています。しかし、英語ではこれらはすべて別の単語となります。海外旅行先のホテルで書類などに署名をするサインはsignature。そして、著名人のサインはautograph。さらに野球のサインはsignalで、合図のサインはsignとなります。ひとつひとつ違うことを意味とともに覚えたいですね。


文例 If you meet Madonna, get her autograph.(マドンナに会えたらサインをもらってきて)

どうしても和製英語しか思い浮かばなかったら…?

ズバリそのまま言ってみることをおすすめします。当たり前の話ですが、なにも言わないことには伝わりません。それどころか間違えることを恐れて無言でいると、怒っているのかととらえられるときがあります。和製英語でも、意外と通じるものもあります。それに、一度間違えると正しい英語を覚える機会にもなります。
また、一見すると和製英語のように見えますが、「nice」「good-job」「OK」のような言葉は、実は英語でもひんぱんに使われます。まずは、思い切って英語を口に出してみましょう。

監修 デイビッド・セインさん

米国出身。日本での30年以上の豊富な英語教授経験を持ち、これまで教えてきた日本人生徒数は数万に及ぶ。現在は、英語を中心テーマとして様々な企画を実現する「エートゥーゼット」を主宰。東京・根津と春日にあるエートゥーゼット英語学校の校長も務める。著書に『日本人のちょっとヘンな英語』『「ごちそうさま」を英語で言えますか?』(以上アスコム)など多数ある。
公式サイト http://www.smartenglish.co.jp

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