トップページ > 特集 vol.40 “国民の祝日”の秘密

“国民の祝日”の秘密

今年は新しい祝日「山の日」が加わる記念すべき年! 「祝日が増えてうれしい!」とは思っても、その誕生の経緯や、祝日に込められた意味となると、はっきりわからないという人も少なくないのでは? そこで、今回の「Trace」では、国民の祝日の秘密について迫っていきたいと思います! 

「山の日」誕生のきっかけは?

 20年ぶりに新しく追加された国民の祝日「山の日」(8月11日)。山の日とは「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」とされていますが、そもそもどんな経緯で生まれたのでしょう?
 国民の祝日として山の日の制定を目指す活動が本格化したのは、2009年のこと。日本山岳会の提唱により動き出した活動は、翌2010年に4つの山岳関連団体が加わり、山の日制定協議会として進められていきます。そして、超党派の国会議員による山の日制定議員連盟が設立されたことで全国的な広がりをみせ、2014年の法改正案成立につながりました。
 すでに祝日となっていた海の日と対をなして、日本人が深く関わり続けてきた自然に親しむことについて考えさせられる機会といえますが、実は、山の日制定以前から、10以上の府県で山の日を「記念日」として定めていたのだそう。例えば、山梨県では「故郷の山を見つめ直し、その恩恵に感謝する」ことを目的に、1997年から8月8日を「やまなし山の日」と定めています。また、広島県では6月第1日曜日を「ひろしま『山の日』」として、森林や山をよりよくする運動を行っているんです。

「山の日」制定の運動は60年代にも?

 1960年代初頭にも、山の日制定の動きがありました。当時は若者を中心に登山がブームだった時代。安全な登山をテーマに1961(昭和36)年7月に行われた「夏の立山大集会」では、「山岳人の心を結集して“山の日”を制定しよう」という意見が満場一致で決議され、全国紙などで報じられたのだそう。今回の制定は、山を愛する人たちの半世紀以上にわたる念願でもあったんですね。

国民の「休日」は数年に一度だけ!?

 「国民の祝日」は単なる“お休み”ではありません。国民の祝日に関する法律(祝日法)によると、国民の祝日とは、日本国民が「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために」祝い、感謝し、記念する日として定められたもの。山の日を加えて、現在は1年間で16日の祝日が存在します。

  • 元日………………年の初めを祝う日
  • 成人の日…………大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日
  • 建国記念の日……建国を偲び、国を愛する心を養う日
  • 春分の日…………自然を讃え、生物を慈しむ日
  • 昭和の日…………激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日
  • 憲法記念日………日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日
  • みどりの日………自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む日
  • こどもの日………子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日
  • 海の日……………海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日
  • 山の日……………山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日
  • 敬老の日…………多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日
  • 秋分の日…………祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日
  • 体育の日…………スポーツに親しみ、健康な心身を培う日
  • 文化の日…………自由と平和を愛し、文化をすすめる日
  • 勤労感謝の日……勤労を貴び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう日
  • 天皇誕生日………天皇の誕生日を祝う日

 一方で、日本には「国民の休日」といわれるものも存在します。祝日、休日、どちらもお休みの日を指す言葉ですが、どのような違いがあるのでしょう?
 国民の休日とは、「祝日にはさまれた平日」をお休みにするため、1985(昭和60)年に生まれたもの。ただし、現在は数年に一度しか現れないお休みとなり、その条件も9月第3月曜日の「敬老の日」と、9月22日か23日のいずれかになる「秋分の日」に“平日がはさまれた場合”のみなんです。例えば、2015年は、敬老の日(9月21日/月)と秋分の日(9月23日/水)にはさまれた9月22日(火)が国民の休日となりましたが、次に登場する可能性があるのは早くても2026年なのだとか……。

春分・秋分の日はどうやって決める?

 国民の休日が「次に登場する“可能性”があるのは……」とご紹介したのは、秋分の日の日にちがその年によって変わることがあるからです。「言われてみればたまに変わっているかも」と思われた方も少なくないかもしれません。
 春分の日と秋分の日だけは、国民の祝日の中で日にちが特定されていません。では、どういうふうに決められているのかといえば、国立天文台の計算によってなんです。
 どちらの祝日も、太陽が天の赤道をよぎり、太陽の通り道である黄道と赤道が交わる春(秋)分点を通る瞬間を含む日のことを指します。しかし、太陽が春分点を通過してから次に通過するまでの期間は、平均で365日と5時間49分。つまり、毎年、春(秋)分点を通るタイミングがずれ、さらに月の引力や地球以外の惑星による地球の軌道への影響なども関わってくるために、どちらの祝日もはっきりと日にちを特定することができないのです。昼と夜の長さが同じといわれる(実際には異なる)だけでも不思議ですが、宇宙の神秘を感じずにはいられないですね。

体育の日=スポーツの日?

 現在の祝日の原型は、太平洋戦争後の1948(昭和23)年に公布された国民の祝日に関する法律(祝日法)に見ることができます。当時は以下のように、元日や成人の日をはじめとして全部で9日間の祝日がありました。

 その後、1966(昭和41)年に建国記念の日、敬老の日、体育の日、1989(平成元)年に天皇誕生日とみどりの日、そして1995(平成7)年に海の日が制定され、今年は山の日(制定は2014年)……と、70余年で年間16日間までに増えたのです。
 ところで、1966年に追加された体育の日制定のきっかけは、誰もがご存じ、日本中が熱狂した東京オリンピック(1964年)開催を記念してのもの。「スポーツに親しみ、健康な心身を培う日」とされていますが、実は祝日法で新たな祝日に制定されるまでは、東京オリンピック招致キャンペーンの一環として、10月第1土曜日を「スポーツの日」と呼んでいました。昨年末から今年にかけて、超党派でつくるスポーツ議員連盟が体育の日をスポーツの日に名称変更しようとする動きが新聞などで報じられましたが、ルーツともいえる名称が再び採用されるのかどうか、今後の展開に注目です!


「ゴールデンウィーク」の呼び名の由来とは? 土日休みの始まりって……? 祝日や休日にまつわるお話は次ページにも続きます。

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