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スーパーマーケットを支えるモノや人

このページでは、ショッピングカートやお惣菜にレジ係など、スーパーマーケットで必ず見かけるモノやスタッフにまつわるお話にフォーカス。店内をラクに移動できるショッピングカートですが、導入された当初の客の反応はいまいち。その理由とは……?

初めは不評でした……ショッピングカート誕生秘話

 「ショッピングカート」といえば、重たいカゴを持ち歩くことなく、店内を移動できる便利アイテム。荷物が多かったり、たくさんの買い物をしたりするときには重宝しますよね。そんなショッピングカートの歴史は意外に古く、世界初のスーパーマーケットができた4年後、1934年に発行されたアメリカの科学雑誌『ポピュラー・サイエンス』に「最新の発明品」として取り上げられているほどなんです。
 ショッピングカート開発の先駆者の一人が、オクラホマシティで雑貨店を営んでいたシルヴァン・ゴールドマン。買い物中の女性たちが、カゴが重くなってきたところで買い物を止める傾向にあることに気づいたゴールドマンは、女性客が疲れずに買い物を続けて売り上げが伸びるよう、買い物カゴを折り畳み式のカートに載せるアイデアを思いつきました。
 「重い荷物を引きずらなくて済む!」と評判になるかと思いきや、試作品を見た客の反応はいまいち。“ベビーカー”を押して店内をうろつくなんてみっともない、男は自分の手で持ち運ぶべき、などと見向きもされなかったそう。その後、ゴールドマンは女性モデルを雇って店内を買い物させたり、さまざまなメディアで宣伝を打って、カートを全米に普及させます。アメリカンドリームを成し遂げたばかりか、世界中のスーパーマーケットの発展に貢献することになるのです。

自動ドア普及をスーパーがアシスト?

 扉が左右に開く「引き戸」タイプの自動ドアは、商業施設やマンションなど、どこでも目にしますが、実はその普及には、スーパーマーケットがひと役買っていたようです。アメリカのスーパーマーケットでは1950年代から自動ドアが導入されていましたが、当時の自動ドアは2枚戸を押し開く「開き戸式」が主流でした。日本でもそうした自動ドアが設置されるようになるものの、ドアの反対側にいる人に誤ってぶつかってしまう欠点もあったそう。そこで、1961年にナブコ(現・ナブテスコ)が、左右に戸が開く「引き戸式」の自動ドアを開発! 日本で普及し始めたスーパーマーケットが標準装備として採用することで、全国に広がる契機になったといわれているんです。

お惣菜の歴史はスーパーが変える?

 単身で暮らしていたり、忙しくて食事がつくれないときに重宝するのがお惣菜。スーパーマーケットが日本で普及するまで、お惣菜といえば百貨店などの惣菜売り場で「量り売り」されるのが一般的でしたが、スーパーマーケットの登場で惣菜界にも変化が訪れます。
 いまやコンビニや百貨店でも、1品ずつトレー包装されたお惣菜を見かけますが、そのルーツはスーパーマーケットなんです。セルフサービスが基本のスーパーマーケットでは、お惣菜を量り売りではなくトレー包装して販売を開始。対面販売にはない気軽さが人気を集めたそう。また、冷凍冷蔵技術の発達もお惣菜の進化を後押ししました。氷蔵庫しかなかったような時代には、惣菜工場から売り場まで何度も商品を運搬する必要がありましたが、技術革新により商品管理も容易になり、取り扱うお惣菜の種類も増加したのです。

ハラルのお惣菜もスーパーマーケットに登場

 地域の特産品を使ったり、本格的な調理法を追求したりと、こだわりのお惣菜は日々増えていますが、最近ではイスラム教の戒律に則って調理された「ハラル認証」のお惣菜まで登場しているようです。岡山・津山のMARUIノースランド店では、在日ムスリムの人でも安心して食べられるハラル認証のパンの提供を2015年9月からスタート。安心・安全でおいしいお惣菜として、イスラム教徒の人に限らず人気を集めているといいます。

日本一のレジ打ち係は誰だ!?

 昔、八百屋や魚屋などの個人商店では「溜め銭」と呼ばれるザルで代金のやり取りをしていましたが、スーパーマーケットの登場で精算を効率的に行えるレジが普及。レジを通してさまざまな商品の売り上げや利益を管理できるシステムも形成されました。そんなレジに欠かせないのが、チェッカーと呼ばれるレジ係ですが、実は毎年、日本一のチェッカーを決めるイベントが開催されているんです!
 オール日本スーパーマーケット協会(AJS)が開催しているのが、「AJSチェッカーフェスティバル」。これはチェッカーの接客技術を競い合うイベントで、正確性やスピード、丁寧な商品の取り扱いから、臨機応変な接客や好感度などまでが審査のポイントになるといいます。1981年にチェッカーコンテストの名でスタートし、いまや出場者・参加者総勢700名以上が集う一大イベントになっているのだとか。

スマホがあればレジいらず?進化を続けるお会計事情

 最後は、進化する最新のお会計事情をご紹介。夕飯時や週末になるとどうしても増えてしまうレジの行列を解消するため、近年、さまざまなスーパーマーケットで導入が進められているのがセルフレジです。これは、お店のレジ係が商品をスキャンするのではなく、自分で買った商品をスキャンしてお金を払うもの。簡単な操作で素早く会計を済ませられるというメリットがあるものの、「使い方がわからない」と利用を躊躇する客も少なくなく、最近では商品のバーコードをスキャンする作業は店員が行い、自動精算機で客が会計を行う “セミセルフレジ”を取り入れているお店もあるのだそう。
 また、海外では最新のITを活用し、スマートフォンの専用アプリで事前に買い物リストを作成し、店頭でアプリを開くと商品の陳列場所まで案内してくれるシステムを取り入れているお店もあるんです。商品をスマホでスキャンすれば会計も同時に行えるため、レジに並んだり現金やクレジットカードで精算したりする手間も省けて、かなりの効率アップになっているのだとか。忙しい現代人のニーズに応じて、スーパーの進化は留まるところを知らないようです!


当たり前のように利用しているスーパーマーケットにも「なるほど!」と思えるようなお話がたくさんあるんですね。時代の変化に応じて進化していくスーパーマーケット。どんな店舗やサービスが今後は登場するのか、目が離せません!

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