トップページ > リサーチ隊[にっぽん学食探訪!]

今回の参加メンバー

  • 今回欠席岡田 智佳子
  • 今回欠席小泉 啓介
  • 上野 俊一

上野:今回は最新の学食事情をリサーチ! ……ってことで、まずは情報収集から。日本初の学食研究サークル「早稲田大学学食研究会」幹事長の堀田悠生さん、今日は聞き込み調査にご協力、よろしくお願いします!

堀田さん:はい。よろしくお願いします。

上野:学食研究会では、毎年「学食ランキング」を発表していますよね。これってどんな基準をもとにランキング化しているんですか?

堀田さん:「味・量・安さ・雰囲気・健康度」の5つですね。最近は特に味と雰囲気を重視した学食が多いんです。少子化や大学の増加などで競争率が上がる中、他大学との差別化を図る一つの手段として、学食に力を入れる学校が増えているのではないでしょうか。

上野:安いだけじゃなく、最近はカフェやレストランにも劣らない学食もあるって聞きました。今や学食は「安い、うまい、おしゃれ」に進化を遂げているんですね〜。ではズバリ、最新の学食ランキングを教えてください!

学食ランキング

1位 国学院大学 渋谷キャンパス 和[NAGOMI]

だしに使うかつお節や麺などを香川から直送しているうどんがおすすめ! 天ぷらも安くて大きい&できたてで美味しい!


2位 立教大学 池袋キャンパス 第一食堂

キリスト教系の聖堂のように美しく、雰囲気のよさが大人気。長嶋茂雄さんも愛したとされるカツ丼がおすすめ。


3位 神田外語大学 アジアン食堂『食神』

雰囲気もメニューもすべてがアジアンテイスト。土曜の夜は2000円でバイキングを開催しており、中華や韓国料理だけでなく、タイ、インドなどアジア各国の料理を一度に楽しむことができる。


4位 東京大学 駒場キャンパス ルヴェ・ソン・ヴェール駒場

TVでも紹介されたことがある、大人にも愛される学食。800円から気軽にフレンチを楽しむことができる。


5位 武蔵野大学 有明キャンパス ロハスカフェARIAKE

雑穀米や炭酸水など、健康志向なカフェメニューを中心としたおしゃれな学食。子ども用のフリースペースもあり、家族で気軽に遊びに行くこともできる。


6位 同志社大学 今出川キャンパス アマーク・ド・バラディ寒梅館

ピザやパスタを中心にした洋食メニューや外観、内装、店内に流れる音楽と、どれをとってもオシャレ。週&日替わりランチはどれを頼んでも間違いなし。アップルパイパフェやいもきんとんとキャラメルパフェなどのオリジナルスイーツもぜひ食べていただきたい。


7位 東京大学 柏キャンパス お魚倶楽部 はま

本格的なお寿司や海鮮丼を学食価格で食べたい人におすすめ! ランチ限定の日替わりワンコイン丼も本格的。


8位 明治大学 駿河台キャンパス スカイラウンジ暁

カレーとラーメンのトリプルメニューがお馴染みの「量が多くて安い」学食。最近はダブルサイズが他のメニューにも追加されるなど、進化を続ける学食。


9位 中央大学 多摩キャンパス ヒルトップ食堂

建物一つを全て学食のために使用していることでお馴染み。和食、洋食、ヘルシーさを追求したレストランなど、いろんなお店が入っているが、1階にあるパン屋さんのメロンパンが大人気。


10位 千葉商科大学 市川キャンパス The University Dining

2015年にオープンしたばかりのできたてホヤホヤ学食。グッドデザイン賞を獲得した居心地のよさとともに、前菜やメインを数種類から選べるプリフィックススタイルを採用し、栄養バランスが考慮されたメニューが人気を集めている。

上野:こんなにバラエティ豊かな学食が登場しているなんて、うらやましい! 僕も大学生に戻りたくなっちゃうな……。ところで学食といえば、過去には「100円学食」や「ぼっち席(一人席)」がブームになりましたよね。2016年度はどんなトレンドがきそうですか?

堀田さん:東京オリンピック・パラリンピックに向けて、食のグローバル化がさらに進行していくのではないでしょうか? 神田外語大学のアジアン食堂『食神』のように、特定の地域をテーマにした学食がますます注目されると思います。

上野:なるほど……普通の飲食店だけでなく、学食にもグローバル化の流れがやってくるというわけか! これは実際にこの目で見て確かめてくる必要がありそうだな。堀田さん、ありがとうございます!

上野:……というわけで、神田外語大学にやってきたぞ! 例の学食はどこかな〜。

上野:って、まさかここ⁉ ……高級レストランかと思うくらい立派な建物だ。︎さっそく入ってみよう!

上野:うわぁ、広い! カラフルな装飾や民芸品が、アジアの香りを醸し出しているな〜。学食どころか、なんだか日本じゃないみたい。

理事長室長 岡戸さん:ようこそいらっしゃいました。『食神』はアジアの街並みを体感できる屋台食堂をイメージして作られたんです。テーブルや椅子、置物などは現地で調達した本物ばかりなんですよ。

上野:岡戸さん、はじめまして! 今日はグローバルな取り組みが進んでいる学食を調査しにやってまいりました。いや〜、内装も雰囲気も、かなり本格的ですね! ここではどんな料理が食べられるんですか?

理事長室長 岡戸さん:中国、韓国、インドネシア、ベトナム、タイ、シンガポールなど、約10カ国の料理を用意しています。外国語を専門とする当大学では、学生たちには語学の勉強だけでなく、食文化という側面からもその国のことを知ってほしいと願っています。ですので、メニューはどれも本場の味そのものばかり。ぜひ、現地の味を味わってみてくださいね。

上野:むふふ……これはテンションがあがってきたぞ〜!

上野:おっ、屋台もありますね。ここも座席の一つになっているなんて面白い! タイ語やベトナム語があちこちに書いてあって、本当に旅行に来たみたいだ。

上野:さ〜て、何を食べようかな? 麺もいいけど丼も気になる……。こんなに美味しそうなのに値段はほとんどが300円台とは、さすが学食。

食堂のスタッフさん:こんにちは〜。何にしますか? 生春巻きもおすすめですよ!

上野:あ、じゃあそれをください(笑)! 食堂のカウンターもアジアテイストで、並んでいる間も楽しいなぁ。

上野:まずはタイの定番料理、ガパオライスからいただきまーす! ……むむっ、思ったよりもピリ辛でウマい! これは学食のレベルを超えているぞ。本格タイ料理店のメニューみたい!

支配人・倉光さん:ハハハ、ありがとうございます! じつはメニュー開発にはかなり苦労しているんですよ。現地の味を知っている教職員・留学生と何度も試食会を重ね、ようやく本格的な味にたどり着きました。日本人向けに辛さを控えたものよりも、やはり本場の味の方が学生たちの評判もいいですね。

上野:ベトナムで有名なフォー・ガーも美味しいです! 鶏のだしとニョクマムの香りが効いていて、癖になりそう!

上野:パッタイはタイ風焼きそばですよね。これが200円で食べられるなんてお得すぎる……。

上野:『食神』は日本の学食で初めて「ムスリムフレンドリー・ハラール認証」を取得したんですよね。このカレー弁当や生春巻きもハラールメニューということですが、普通のメニューとは何が違うんですか?

倉光さん:ハラールメニューは、豚肉やアルコール、一部の添加物などを使わないことが大原則です。醤油やみりんにはアルコールが含まれているため、だしやハラール専用の調味料を使う、揚げ物用の油も植物油を使うなど、徹底しています。また、食器や調理器具、冷蔵庫などもハラール専用の物を使用し、通常のメニューとは分けて管理しています。

上野:とても厳しい基準をクリアしているんだな……。ムスリム(イスラム教徒)の留学生や教職員にとっては、とてもありがたい取り組みですよね。そういえば、学食の入り口にも体を清める洗浄場があったような。

理事長室長 岡戸さん:ウドゥといって、礼拝の前に行うお清めです。学食の2階にはPrayer Room(祈祷室)もあるんですよ。ムスリムは1日5回、祈祷を行いますが、祈祷室がないと一度家に帰らなければならずとても不便でした。祈祷の心配をせず安心して通勤通学ができるのは大切ですよね。

上野:2020年に向けてインバウンド市場が盛り上がっていることもあるし、多文化の受け入れ体制が整うことは双方にとってプラスになりそうだなぁ。それにしても、僕の学生時代と比べてずいぶんと学食が進化していることに驚きました! 一般開放している学食も多いし、たまには学生に戻った気持ちで学食に寄ってみようっと!

(取材先情報)
神田外語大学 アジアン食堂『食神』
住所:千葉県千葉市美浜区若葉1-4-1

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