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トレコメ

お手軽マジックに挑戦

人と集まる機会が多くなるシーズン。身の回りにあるモノで気軽にできるマジックを覚えておけば、楽しいパーティや団らんをより盛り上げることができるかも? 今回の「トレコメ」は、初心者でも簡単に覚えることができるマジックの数々を、プロマジシャンのBillyさんに教えてもらいました!


簡単!コイントリック

どんなマジック?

渡された7枚のコインが、1枚だけマジシャンの手に瞬間移動してしまうマジック。お酒の席で、「酔っ払っているかどうか、反射力のテストをしてみませんか?」と切り出してみると盛り上がるはず!

必要な道具

10円玉7枚(同じ種類のコインなら10円玉でなくてもOK)

タネあかし
①まず、自分の手のひらの上に10円玉を7枚並べましょう。手のひらの中心から指先に向かって重ねていきます。

②「反射力のテストです。私が持っているコインをあなたの手のひらに落としていくので、最後の1枚が落ちた瞬間に、手をギュっと握ってください」などと言いながら、相手の利き手に1枚ずつ10円玉を置いていきます。コインは音を立てながら重ねて置くこと。また、「1枚、2枚……」と数えながら、同じテンポで置いていくのもポイントです。

③最後(7枚目)のコインは、自分の手のひらを相手の手のひらに重ねるようにして落とします。この瞬間、相手には手を握ってもらいます。

④コインが7枚あることを相手に確認してもらってからが本番です。①〜③の手順をもう一度行いますが、6枚目のコインは重ねる音だけ立てて、相手に見えないように手の中に隠します(写真は隠したところ)。

⑤そのまま7枚目のコインを落とし、「手をグッと握ってください」と言いながら、コインを隠し持っている自分の手も握ります。

⑥「私があなたの手をポンポンと叩くと…」などと言いながら自分の手をパッと開き、隠していたコインを見せます。その後、「あれ? あなたは何枚持っていますか?」と、相手にもコインを数えてもらいます。

思い込み(ミスディレクション)を利用したマジックです。はじめに「1枚、2枚……」と同じテンポでコインが重ねられていくことを刷り込ませると、2回目も同じことが起こると思ってしまうもの。「7枚目のコインをしっかり握ってくださいね」などと、注意を逸らす演出を加えても良いでしょう。

 

ナゾのボールペン

どんなマジック?

2本のボールペンで触れられている感触があるのに、目を開けてみるとボールペンは1本しかない……。コイン編の後に、「今度は触覚のテストをしてみましょう」と続けてみるのもオススメです。

必要な道具

ボールペン2本。割り箸やストローでも代用できます。 

タネあかし
①まずは目を開けた状態で、写真のように人さし指と中指を交差してもらいます。親指と小指の側面を、2本同時にボールペンで軽くこすり、「何本当たっていますか?」と確認しましょう。その後、人さし指と小指、人さし指と薬指など、さまざまなところを2本同時でこすったり、1本だけでこすってみたりして、何本当たっているかを答えてもらいます。

②「ここからは目を閉じていたほうが面白いので」と言いながら、相手に目を閉じてもらい、①の手順を繰り返します。「触覚だけで答えてください」と伝えてみてもOK。

③目を閉じてもらったまま、交差している人さし指と中指のあいだを1本のボールペンでこすり、「何本当たっていますか?」と確認してみましょう。すると不思議なことに、相手は「2本当たっている」と感じてしまうのです。

異なることが起こっても、同じことが繰り返されていると認識してしまう「キャナリゼーション(水路づけ)」という脳の作用を利用したマジック。はじめに目を開けた状態で、ボールペンでこすられることを感じてもらうことで、目を閉じていても「同じことが起こっている」と錯覚してしまうのです。

お正月にも使えるカードマジック

どんなマジック?

すごろくに見立てたカードの上を進んでいくと、予言が書かれたすごろくのコマと、コマが止まったところにあるカードの数字が一致するというもの。

必要な道具

●トランプ(1セット)●メモ用紙とペン

タネあかし
①あらかじめ、カードの上から21枚目に自分の好みのカードを仕込んでおきます(今回は♣の8。写真では、わかりやすいようにカードを裏返しています)。

②ここからマジックスタートです。まず、隠しておいたカードの数字を相手から見えないようにメモ用紙に書き、小さく折りたたんですごろくのコマにします。

③1つの山にしたカードを相手に差し出し、「上から10枚くらい取ってみてください」「5から15の中で好きな数字分(枚数)のトランプを取れるかやってみましょう」などと言いながら、相手にトランプを取ってもらいます。正確な枚数を取ってもらう必要はありませんが、21枚以上は取られないように。取ったカードは「何枚取ったか、私に見えないように隠しておいてください」と伝えましょう。

④「残ったカードである形をつくってみますね」と、「?(クエスチョンマーク)」の形に並べていきます。写真のような順番で、山の上から21枚分並べてください。

⑤相手に取ったカードの枚数を数えてもらいます。多くの場合、ピッタリ取れないものですから、「なかなか難しいですよね」「多めに取る人は慎重なタイプなんですよ」などと声をかけてあげましょう。その後、「では、『?』の点をスタート地点にして、取ったカードの枚数分だけコマを進めてください」と説明します(今回は6枚取っていたためコマを6つ進めてもらいます。すると、隠しておいたカードの上でコマが止まります)。

⑥相手がコマを進み終えたら、「カードが何枚取られるかわかりませんでしたが、実は私はこんな予言をしていたんです」と、数字が書かれたコマ(メモ)を広げ、コマが止まったところにあるトランプも裏返します。

数理トリックを使ったマジックです。あらかじめ21枚目に好みのトランプを入れておき、21枚以上取られることのないように注意すること。また、「お正月も近いから、すごろくの要素を入れてみますね」などと、違和感を感じさせない演出にトライしてみましょう。

 

スマホを使って誕生日を透視

どんなマジック?

スマホや携帯電話の計算機能を使って、相手の誕生日を透視してしまうマジックです。初めて出会った人と距離を縮めやすいかも?

必要な道具

スマートフォンや携帯電話

タネあかし

①スマホの計算アプリで、まずは「誕生月」を打ち込んでもらい、4をかけてもらいます。どんな数字が出たかは、教えてもらわないようにしましょう。
例)誕生月が11月20日の場合:11(月)×4=44

② ①で出た数字に、9を足してもらいます。
例)44+9=53

③ ②で出た数字に、25をかけてもらいます。
例)53×25=1325

④ ③で出た数字に、「誕生日」を足してもらいます。
1325+20(日)=1345

⑤ここで、相手からスマホを渡してもらい、④で出た数字を確認します。この数字から225を引いた数字の下2ケタが誕生日、上1〜2ケタが誕生月ですから、頭の中で暗算し、相手に誕生日を伝えましょう。単に当てるのではなく、「寒い時期に生まれましたね?」「私と誕生日が近い(遠い)」などともっともらしいことを言って、透視しているような演技をしてもOKです。

カードマジック同様、こちらも数理トリックを用いたマジック。計算機能があればどんなスマホ、携帯電話でもできます。マジックはコミュニケーションの手段。このマジックも「誕生日を当てる(知る)」のが目的ではなく、相手との距離を縮めるツールとしてぜひ活用してください。

マジックはただの“トリック”ではない?

マジックを覚えたらすぐ人に見せたくなってしまうもの。とはいえ、実践の前に大切なことがあるとBillyさんが教えてくれました。「宴席などで『あるマジックを覚えたから見せます』というのではなく、パーティや飲み会のシチュエーションを考えて、説明のセリフをその場のノリに合わせたりと、場が盛り上がる演出を加えてあげることが大切です。マジックは『タネがバレなかったから成功』ではなく、『わからないけれど楽しい』になることが一番。それを意識できれば、あなたのマジックはただのトリックではなく“エンターテインメント”になるはずです。また、今回紹介したマジックはどれもクラシックなものですが、もしあなたがマジックに興味を持ったなら、マジックの“考案者”を掘り下げてみても面白いと思います。はじめに紹介したコインのマジックは、テリー・リンという著名なマジシャンが考案した『セブンペニートリック』が原案。好きな映画や音楽の監督やミュージシャンを深掘りしていくように、マジックの世界を楽しんでほしいですね」

【Profile】

Billy(ビリー)さん

プロマジシャン。2005年4月からマジック用品大手「テンヨー」とコミッション・ディーラー契約を結び、新宿高島屋のマジックショップの専任ディーラーに就任。その他、TVや各種ショーへの出演、レクチャーの講師も務めるなど活動は多岐にわたる。“ビリースタイル”の演技でクロースアップからステージまで幅広く活躍している。

ビリーズマジックショップ

「ビリーズマジックショップ」は、Billyさんがディーラーを務めるマジックショップ。数あるマジックグッズの中でBillyさんのオススメは、マジシャン養成キット「MAGIC WORLD」。120種のマジックが収録され、初心者から愛好家まですべてのマジック好きが楽しめるといいます。また、お店では運が良ければBillyさんの実演を見ることもできるそう! 気になる方はぜひお店に足を運んでみてください。


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