トップページ > 特集 vol.20 愛を語る映画たち

人肌恋しい季節におすすめ! 愛を語る映画たち

Q. あなたが恋愛映画を見たくなる季節はいつですか?

みなさんはどんな季節に「恋愛映画」を見たくなりますか? 「恋愛映画を見たくなる季節は?」というテーマでアンケートを実施したところ、「冬」と答えた人は約3割を占め、「秋冬」で合わせると5割近くに上ることがわかりました。「人肌恋しくなる季節だから」「温かい気持ちになりたいから」という理由で、寒い季節に恋愛映画を見たくなる人が多いようです。そこで今回の「Trace」では、寒さが本格化したいまにふさわしい “愛を語る映画”の数々を、映画にまつわるエピソードとともに振り返ってみました。

世界初の恋愛映画は50秒間のキス?

そもそも恋愛映画はいつ誕生したのでしょう? “ラブストーリー”を描いた作品を恋愛映画と定義するならば、そのルーツには諸説あるものの、映画史上初めて男女の“キスシーン”を描いた作品は、1896年製作のサイレント映画「メイ・アーウィンとジョン・C・ライスの接吻」(監督:ウィリアム・ハイセ)といわれています。ブロードウェイで人気を博していた「ジョーンズ未亡人」のワンシーンを再現した同作は、男女の舞台俳優によるキスシーンが、約50秒間撮影されているというもの。世界で初めての “動く映像のキス”は、公開されるやいなや風紀を乱すと問題になり、映画史初の上映中止作品にもなってしまったのだとか……。
ちなみに、19世紀末は映画の黎明期。同作はフランスのリュミエール兄弟が開発した「シネマトグラフ」がパリで一般公開された翌年に公開されており、撮影機は発明家のトーマス・A・エジソンが開発した「キネトグラフ」を使用。ですから、製作のクレジットは「Thomas A. Edison, Inc.」となっているんです。

「スター・ウォーズ」も敵わない!恋愛映画のオールタイム・ベスト

「メイ・アーウィンとジョン・C・ライスの接吻」から約40年後の1939年。恋愛映画の金字塔と呼ばれる作品が誕生します。マーガレット・ミッチェルのベストセラー小説をもとにつくられた「風と共に去りぬ」(監督:ヴィクター・フレミング)です。南北戦争前後のアメリカを舞台に、類い希な美貌を持つスカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)の波瀾万丈な人生を描いた222分の大長編は、世界中で空前の大ヒット。第12回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演女優賞を含む9部門を受賞しました。同作のアメリカ国内の興行収入を現在の物価で換算してみると、「スター・ウォーズ」や「タイタニック」を抜き、不動の第1位なのだそう!
1939年にはもうひとつ、恋愛映画の名作が生まれました。それが「嵐が丘」(監督:ウィリアム・ワイラー)です。イギリスの小説家エミリー・ブロンテの長編小説を原作とした同作は、イギリス・ヨークシャーの荒涼とした館・嵐が丘を舞台に、名家の養子となったヒースクリフ(ローレンス・オリヴィエ)と、永遠の愛を誓った義妹(マール・オベロン)との愛憎を描いた物語。のちに多くのリメイク作品がつくられ、1988年には、日本の吉田喜重監督が松田優作を主演に、鎌倉・室町期の時代劇として翻案した「嵐が丘」を製作しています。

吉永小百合が出演をキャンセル!?映画人が愛する「浮雲」

日本が世界に誇る恋愛映画といえば、1955年に製作された成瀬巳喜男監督の「浮雲」が挙げられます。林芙美子の同名小説を原作に、太平洋戦争中のベトナムで出会った男女がくされ縁のまま堕ちていく姿を描いた作品は、名匠・小津安二郎をして「俺にできないシャシン(註:映画)は溝口の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だ」と言わしめたほど。映画人が選ぶ映画ランキングでも常に上位にあがっている、映画史に残る傑作なんです。1980年代にはリメイク案が浮上したものの、主演女優の候補になった吉永小百合が、「あんな素晴らしい作品を私が演じるのは無理」と断ったというエピソードも……。

恋愛映画は歌謡界を賑わし、任侠映画ファンを驚かせた!

日本が高度経済成長期に入ると、恋愛映画が映画界、そして歌謡界をも賑わせます。1962年、石原裕次郎、浅丘ルリ子主演の「銀座の恋の物語」(監督:蔵原惟繕)が大ヒット。公開前年に発売されていた同名のデュエット曲「銀座の恋の物語」(歌:石原裕次郎、牧村旬子)も、映画の主題歌として使われたことでさらなる人気を呼び、いまやカラオケのスタンダードナンバーとなっていることは皆さん知っての通りでしょう。この後、日活は石原裕次郎の歌、アクション、そしてラブロマンスを楽しめる「日活ムード・アクション」シリーズの製作に力を入れ、「赤いハンカチ」(監督:舛田利雄)、「夕陽の丘」(監督:松尾昭典)、「夜霧よ今夜も有難う」(監督:江崎実生)などの作品を立て続けに公開し、人気を博します。
1977年には、高倉健主演作「幸福の黄色いハンカチ」(監督:山田洋次)がその年の映画賞を総なめにして話題に。高倉が従来の任侠映画のイメージから脱却し、純愛をテーマにした感動作に出演したことで注目を集めたほか、高倉とともに旅をする青年役の武田鉄矢が同作での好演により、「3年B組金八先生」をはじめとする俳優としての新境地を開拓することにもなった記念碑的な作品なんです。

全世界で4000万枚以上の売上!あの名曲、覚えていますか?

先にもご紹介した通り、恋愛映画と音楽の関係は切っても切れないもの。特に1990年代に生まれた恋愛映画の数々は、サントラ盤の驚異的な売上も記憶に新しいところです。例えば、1992年に製作された、ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン主演の「ボディガード」(監督:ミック・ジャクソン)。映画のラストシーンを印象づけるホイットニーの名曲「I Will Always Love You」が収録されたサントラ盤は、全世界で4000万枚以上の売上を記録!
また、1997年に製作された、レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット主演の「タイタニック」(監督:ジェームズ・キャメロン)。当時の世界興行収入を塗り替えるほどの超話題作は、第70回アカデミー賞で11部門を受賞。セリーヌ・ディオンが歌う主題歌「My Heart Will Go On」も歌曲賞を受賞し、世界中でミリオンセラーとなったのです。

世界の良作に涙……日本の恋愛映画は社会現象にも!

フランス映画の「ベティ・ブルー」(監督:ジャン=ジャック・ベネックス)や「アメリ」(監督:ジャン=ピエール・ジュネ)、香港映画の「恋する惑星」(監督:ウォン・カーウァイ)などなど、1980年代中頃からミニシアターの台頭により、日本でも世界各国の恋愛映画を気軽に楽しめるようになりました。2000年代には韓流ブームの波に乗って、韓国発の恋愛映画も数多く登場。最近では、“歌って踊って”のイメージが強いインド映画からも、耳の不自由な青年の恋愛を描いた「バルフィ!」といった佳作が発表されています。
日本の恋愛映画も世界に負けじと元気です! 2004年製作の「世界の中心で、愛をさけぶ」(監督:行定勲)は、同年の実写映画の興行収入第1位を記録し、「セカチュー」という流行語まで生む社会現象となったのは記憶に新しいところ。近ごろは少女マンガを原作にした恋愛映画も多く見られるようになり、武井咲・大倉忠義主演の「クローバー」(原作:稚野鳥子、監督:古澤健)、本田翼・東出昌大主演の「アオハライド」(原作:咲坂伊緒、監督:三木孝浩)など、注目作の公開が控えています!


映画黎明期から男女の恋愛模様はスクリーンの中で描かれ続け、人々を魅了してきたんですね。星の数ほどある恋愛映画のすべてを網羅することは難しいものの、次のページでは「これぞ!」と言うべき恋愛映画のトリビアをご紹介します!

青春恋愛映画「アオハライド」(12月13日から全国ロードショー)主演 本田翼さんスペシャルインタビュー

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