トップページ > ウワサの協会人[第2回 日本バーベキュー協会]

ウワサの協会人

協会と聞くと真面目で、お役所のようなイメージを抱きがち。ところが、世間にはそんな印象とはかけはなれたユニークな協会が多数存在します。対象物への溢れ出す愛(偏愛)を抑えきれず、ついには協会設立にまで至った。そんな愛すべき「ウワサの協会人」の実態に迫ります。

日本バーベキュー協会とはどんな協会なんですか?

日本のバーベキュー人口は約4500万人と言われていますが、これを単純計算すると、3人に1人は年に1度、どこかでバーベキューを楽しんでいるということになります。それにも関わらず、日本はバーベキューをする環境が整っているとは言えません。そんな状況を改善すべく、バーベキューに関わる諸団体や個人を結束しています。情報の交換や集約を通じて、参加人口4500万人にふさわしいマーケットの創造と日本型の新しいバーベキュー文化の普及と啓蒙を目指す活動をしています。よくバーベキューを開催する団体と勘違いされるんですけど、そうじゃありません(笑)。

協会設立のきっかけを教えてください。

僕はもともとアウトドアジャーナリストとして世界を飛び回っていました。各地でアウトドアアクティビティをやっている中で、必ず出会うのがバーベキューでした。海外のバーベキューを何度か経験しているうちに、日本のスタイルとは何か違うなぁと感じていて、そんな矢先に、オーストラリアで衝撃を受けたんです。誰でも自由に使えるパブリックバーベキューがそこらじゅうにあって、道具も完備してある。オーストラリア人は毎週のようにそこでバーベキューを楽しんでいるんです。もちろん、使ったあとはキレイに片づけて帰ります。日本との大きな差を、そこで感じたんですよね。こうした海外のバーベキュー文化を日本に広げたいという思いから、2006年に協会を設立しました。

日本と海外のバーベキューの違いとは?

日本人は野外で焼肉をすることをバーベキューと捉えている人が多いですが、それはただの野外宴会。焼肉を食べてお酒飲んでワーッと騒ぐのも楽しいですが、それが目的なら焼肉屋や居酒屋でもできますよね。バーベキューとは本来、大きい肉をダイナミックに焼いて、それを切り分けてシェアして食べるというもの。野外で肉を焼いて食べることではなく、大きい肉をみんなでシェアすることこそが本質なのです。そもそも、欧米各国の先進国にはパーティー文化がありますが、バーベキューもホームパーティーの一種。パーティーは食を通じて、楽しみながら人づきあいやコミュニケーションを学ぶ場なんです。だから、バーベキューでも肉より人を見ています。日本人はつい、道具や食材にこだわってしまうけど、外国人は普通の肉に市販のシーズニングでぱぱっと味つけして済ませる人がほとんど。それよりも、「あの人は楽しそうにしてるかな?」とか、みんながその場を楽しめることに注力しているんです。

協会の主な活動は?

「バーベキュー検定」の実施や、協会が推奨する優良バーベキュー場の認定、バーベキューレシピのコンテスト開催、審査員の育成など。「バーベキュー検定」は3部構成で、1部がスマートバーベキューのための基礎座学、2部がスマートバーベキューデモンストレーション、3部で頭と体で学んだことのテストを行います。合格者には「バーベキューインストラクター」のIDと認定証が送られます。現在の合格者数は3600人くらいで、合格者が会員になります。

バーベキュー検定」を作った目的は?

外国人の友人が日本のバーベキューを見たとき、「これは難民キャンプなのか?」と本気で言ったんです。河原に人がたくさんいて、あちこちで煙が上がってて、ゴミが散乱してて……そんな光景を見れば無理もありませんよね。たまに「炭から火を起こさないとバーベキューじゃない」なんて言う人がいるけど、本場の人からしてみたらナンセンス。バーベキューは本来“ラクして楽しむ”もの。なのに、「大変な思いをしないと楽しめない」という風にアウトプットが間違ってしまっている。でも、基準を示す人も教える人もいない。そこで「バーベキュー検定」を作ったんです。外国人の友人に伝えたら「あほやろ、日本人まじめすぎじゃ」「海外ではお父さんが教えるものだよ。勉強して学ぶことじゃない」と笑われました。だからこう返したんです。「その通り。残念ながら日本ではお父さんが教えられていないから僕らが教えるんだ」って(笑)。

日本バーベキュー協会が提唱している「スマートバーベキュー」とはどのような概念なのでしょうか。

スマートバーベキューの定義は、自分にやさしいバーベキューであること、相手にやさしいバーベキューであること、環境にやさしいバーベキューであること、社会貢献できるバーベキューであること。このスタイルを提唱して、世界基準に近づけたらと思っています。せっかく時間とお金を割いてバーベキューをするわけですから、準備はできるだけ簡単に、またスマートに行えるに越したことはありません。また、スマートバーベキューに必須なのが“バーベキュー三種の神器”。これがあると火の扱いや後片付けなどが飛躍的に楽になります。食べることだけでなく、便利で、みんなが楽しめて、環境に配慮したモノ・コトを推奨しています。

バーベキュー三種の神器

■チムニースターター
暖かい空気が上昇気流を起こす原理を利用して、扇いだりせずに放っておくだけで炭を起こすことができるという、合理的に火起こしできる器具


■水鉄砲
炎が出過ぎたときに、これがあればピンポイントを狙って鎮火できます。もし、つまらなそうにしている人がいたら、水鉄砲を渡して火消し係になってもらうのも◎。100円ショップの水鉄砲でOK!


■火消し壺
火の始末は一番重要。炭専用の捨て場がない場所が多いため、古来日本で利用されてきた火消し壺の利用を推奨しています。火消し壺は酸素供給を止めて消火するため、消し炭を次回に再利用できるスグレモノ。

下城さんにとって、バーベキューの魅力とは?

僕はね、みんなが食べてるところをみてると優しい気持ちになれるんです。普通に「飯いこうぜ!」っていうより「バーベキューしようぜ!」のほうが楽しそうでしょ。バーベキューするとそれまで親しくなかった人でも、「いい人そうだな」とか「仲良くなれそう」とか、不思議と心がオープンになるんです。ひとつのものをみんなで食べるというのは、家族で食事する感覚に近い。だから、本能的に親しみが湧くのかもしれませんね。

今後の展開は?

今の日本はバーベキューをしたくても環境が整ってません。カフェとかレストランだけじゃなくて、パブリックなバーベキュー場をもっと増やしたいですね。地域で集まれる防災バーベキューや、食材を買ったらすぐ焼いて食べられる市場バーベキュー、菜園バーベキューなども展開できたらいいなと構想中です!

協会プロフィール

日本バーベキュー協会

入会方法
「バーベキュー検定」を受験し、合格者のみ入会可
(※法人会員はHPにて詳細をご確認ください)
入会条件
上記のとおり。(※法人会員はHPにて詳細をご確認ください)
所在地
〒107-0062 東京都港区南青山 2-15-5 FARO 010
HP:http://www.jbbqa.org/index.htm
最新記事の「ウワサの協会人」を読む

TraceおすすめのBOOKプレゼント

豪快バーベキューレシピ

たけだバーベキュー (監修)


バーベキューをもっと楽しみたい方、いつもと違うレシピにしてみたい方におすすめなのが「豪快バーベキューレシピ」。本書は例えば火が起こるまでにちょっとした一品を出したり、肉をドカンとかたまりで焼いたり、〆のデザートとしてフルーツを焼いたり、それだけで周りが「やられた!」となって普段のバーベキューより盛り上がること間違いなし!のレシピ集です。皆が笑顔になれる心得や秘訣も読んで役立つ一冊。

応募は終了しました ※ご応募には、boox for NTTグループカードの会員登録が必要です。
プレゼント提供
boox for NTTグループカード
boox for NTTグループカード

『boox for NTTグループカード』は、本(電子書籍含む)・雑誌・CD・DVDを取り扱うオンライン書店!
約200万点の品ぞろえも魅力的!最速で即日配送にてお届けいたします! また、オトクなキャンペーンや旬の特集企画が目白押し! 本を買うなら『boox for NTTグループカード』でどうぞ!

PageTop