トップページ > ウワサの協会人[第1回 日本愛妻家協会]

ウワサの協会人

協会と聞くと真面目で、お役所のようなイメージを抱きがち。ところが、世間にはそんな印象とはかけはなれたユニークな協会が多数存在します。対象物への溢れ出す愛(偏愛)を抑えきれず、ついには協会設立にまで至った。そんな愛すべき「ウワサの協会人」の実態に迫ります。

日本愛妻家協会とはどんな協会なんですか?

もっとも身近な他人である“妻”を大切にする人が増えると、世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない。という理想のもと、愛妻家というライフスタイルを世界に広めていこうという文化活動をする会です。

協会設立のきっかけを教えてください。

仲間たちと週末農園をしに、群馬県の嬬恋村によく遊びに行っていたんです。今の妻と結婚してから「嬬恋(つまごい)っていい名前だな~」と思って調べてみたら、日本武尊が吾妻山のふもとで自分の妻の訃報を聞き、「吾が妻恋し」と叫んだ伝説が由来と知って興味が湧いて。その叫んだとされる場所を探してみようと仲間たちと探し歩き、体力が尽きて途中のキャベツ畑で立ち止まって振り返ってみたら、その景色がすごくきれいだったんです。「じゃあここらで叫んでみますか」と、日本武尊の妻が亡くなったであろう方向を定めて叫んだら、たまたま浅間山の方向だった。で、たぶんここが伝説の場所なんじゃないか?と(笑)。その時、ちょうど嬬恋村から町おこしを手伝ってくれと相談を受けていたこともあって、「“愛妻家の村”とかいいんじゃない?」って盛り上がったのがきっかけです。協会の名誉会長は、愛妻家の元祖・日本武尊さんにお願いしています。

愛妻家」って、具体的にどんな人のことを指すのでしょうか?

妻を常に優先する、配慮して大事にする。表を歩くとき必ず手をつなぐ。ごはんを一緒に食べる。ハグをする。あとは愛妻家協会が立てた“愛妻家テミル原則”に則った行動をとること、と定めています。

愛妻家協会の主な活動とは?

各地でイベントを行ったり、新聞などのメディアを通じて愛妻文化を楽しむ人を増やす活動をしています。2009年から始まった「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」(キャベチュー)は、昨年で8回目となった恒例行事です。広大なキャベツ畑の真ん中にある専用叫び台から浅間山に向かって、今まで言えなかった愛と感謝の言葉を叫ぶと人はどうなるかという社会実験プログラムです。また、「日比谷公園の中心で愛を叫ぶ」(ヒビチュー)や、1月31日を「愛妻の日」と制定し、世界中の夫婦が8時9分に一斉にハグすれば世界は一瞬平和になるかもしれない…という実験にも挑戦。当日の朝日新聞に、ハグ手順と立ち位置を記した「ハグマット」も掲載されました。キャベチューの開催地である嬬恋村には、「愛妻の丘」という観光名所もできました。

これまでで一番印象的だった叫びは?

不思議なんですけど、男が愛を叫ぶとなるとなぜか謝罪から始まる(笑)。「○○子!ごめんなさい!」とか「今までいろいろ迷惑かけた」とか。謝罪→感謝→愛という流れが、日本人男性の典型ということが解ってきました。年を重ねるほどその傾向があるようです。なかでもよく覚えているのが、80歳のおじいさんの「結婚50年、僕が一番大好きなのは君が毎朝作ってくれる玉子料理だー!」という叫び。その夫婦の歴史、そこにだけ流れる時間がとても伝わってきますよね。「愛を叫ぶイベント」は、ただ素直に言えないことを言いに来るだけのことなんですが、叫ぶ人も聞いている人も、みんなが優しく神聖な気持ちになれて、その場所が神聖な空気に包まれる。そこがおもしろいなと思いますね。ちなみに、愛妻の丘で愛の叫びを浴びて育ったキャベツも販売中。有機ならぬ“勇気野菜”です。男の勇気は腐りやすいですから、鮮度が大事。愛の叫びで育ったキャベツは相当甘くなっているはずです(笑)。

ズバリ、妻を愛するメリットは?

僕は一度離婚を経験しているんですが、前妻と暮らしていた当時は仕事ばかりしていて、ある時、妻に「全然幸せじゃない」と言われたんです。仕事で成功することや働いてお金を稼ぐことが男の人生と思い込んでいたんですが、別れてしばらく経って、男が思い込んでいる幸せの作り方は全然違うんだと気づいた。それで、今の妻と結婚するときに「妻と晩御飯を一緒に食べること」「残業しないこと」を人生のキーにしたんです。そしたらライフスタイルがだいぶ変わって、女性の行動に関して受け入れるようにしたら、仕事のやり方やモノの見方も変わってきた。目的と結果を出すというそれまでの考えから、その場を楽しむという風に変わったんですね。で、妻を幸せにすると世界が少し平和になるかも?という、協会のスローガンが生まれたんです。

最後に、どうしたら愛妻家になれますか?また、女性が愛妻家と結婚するにはどうすればいいでしょうか?

愛妻家を作るのは男じゃなくて女性なんです。愛妻家な夫なんてもともといないから、奥さんが育てなきゃいけない。僕も奥さんに育てられたわけですが、「どうやって育てたの?」って聞いたら「放牧です」って言われた(笑)。つまり、寛容さが大事なんじゃないかと。夫の行動に対してちまちまいったりするんじゃなくて、そもそも別の生き物なんだから、それは違って当然と思って接すること。その上で、何かを与えてもらうことよりも自分がコミットして相手を成長させる。じゃないと、男はなかなか変わらない。そうやって夫を愛妻家に育てれば、「幸せ」という見返りが自分に返ってくると思いますよ。

協会プロフィール

日本愛妻家協会

入会方法
気になる方は、協会のサイトから「愛妻家名刺」の申し込みを。
入会条件
特に基準は設けていません。
※「愛妻家が入る会ではなく、愛妻家という未確認生物を探す会なのでお間違いなく。我々は、愛妻家がいると聞いたら駆けつけて、身長や足の大きさはどのくらいか?何色のネクタイを着けているか?など、愛妻家の生態を調査しているのです」とのことです。
所在地
日本愛妻家協会嬬恋総本部
〒377-1692 群馬県吾妻郡嬬恋村大字大前110
HP:http://www.aisaika.org/
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かつては売れっ子カメラマンとして名も実力もあった俊介。今は仕事もせずにぐうたらな毎日を送っている。女子に甘く、気ままに生きる典型的な駄目亭主だ。妻さくらはそんな夫に文句を言いながらも何くれとなく世話を焼いている。ある日いつものように軽口をたたく俊介に、さくらは悲しげな表情で「別れて」と告げる。以前と違う態度に、平静を装いながらも胸がざわめく。愛して結婚したはずなのに、どこで狂ってしまったのか…?

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