麗しき台湾

近場で気軽に行ける海外旅行先の筆頭である台湾。2013年には日本からの訪台者数が年間約142.2万人に上り、いまや海外旅行サイトのランキングではハワイを抜くほどの人気観光地となっています。今回は、時代の波に翻弄されながらも、常にエネルギッシュに邁進してきた台湾の魅力に迫ります!

欧米では“麗しの島”と呼ばれている?

さつまいものような形をした台湾本島と、64の島を有する澎湖列島、そして14の小島の計79の島々から成る台湾。日本の九州よりやや小さめの本島は、60%が森林で覆われている自然豊かな島です。
大航海時代の16世紀中頃にこの島に到達したポルトガル人は、船上から緑が鮮やかに繁る島影を目にして、“Ilha Formosa!(麗しき島!)”と感嘆の声をあげたといいます。このことから欧米諸国ではいまでも、台湾のことを“Taiwan”ではなく“Formosa”と呼ぶことがあるのだそう。
日本では、台湾がその多くを山地が占めることから「高山国」と称していた時期もありますが、「タイワン」という呼び名は、台南(台湾南部)付近に居住していたシラヤ族が、外来者の意で使っていた「タイアン(ターヤン)」が訛って誕生したといわれています。この「タイワン」が島そのものを指す言葉となり、「台湾」という漢字をあてるようになったのは17世紀前後のことなんです。

あの戦国武将と台湾の意外な関係

戦国時代に日本を統一した豊臣秀吉。秀吉はインドやルソン(フィリピン)など、外国との貿易に熱心でしたが、実は台湾を“ひとつの国”として扱う最初の書簡を残した人物でもあるんです。
秀吉は天下統一から3年後の1593年、貿易商人の原田孫七郎を使者に立て、「高山国」(台湾)に入貢催促の書簡を届けることを命じました。しかし、当時の台湾は原住民(※)や少数の漢族系移民がお互いの交流もなく、個別に集落を形成して暮らす島。島全体を統治するような、特定の政権や王権が確立されていなかったため、原田は秀吉の書簡をどこに手渡すべきか判断がつかず、使命を完遂することができなかったそう……。とはいえ、高山国宛の書簡は、台湾をひとつの国として扱った最初の書簡として、現在も加賀の前田家に伝えられているといいます。

※日本語の「原住民」は差別的な表現とされることがありますが、中国語では「すでに滅んだ民」という意味になるため、台湾では「もともと住んでいた民」という意味の「原住民」が使われています。

最短路線は200m足らず。標高2,000mを超える国道も!

ユネスコに加盟しておらず世界遺産条約も締結していないため世界遺産の登録こそないものの、風光明媚な自然を抱く台湾。夕陽の美しさで有名な「日月潭(にちげつたん)」、世界奇観のひとつで、不思議な形の岩が並ぶ「野柳(やりゅう)地質公園」、台湾のナイアガラと呼ばれる「十分瀑布(じゅうふんばくふ)」など、数々の名所があるなかで、内外の登山家を魅了してやまないのが、最高峰・玉山(ぎょくざん)をはじめとした3,000mを超える高山です。
日本にある3,000m以上の山は21座ですが、台湾は300座近くと1ケタ違います! 小説家・山岳紀行家の深田久弥が名山として選び出した「日本百名山」のように、台湾にも100の高山を厳選した「台湾百岳」が存在し、観光ではなく登山を目的に台湾へ渡る人も少なくないのだそう。
そんな台湾登山の先駆者といえるのが、日本統治時代に台湾へ渡った動物地理学者・人類学者の鹿野忠雄。青年の頃から台湾に憧れていた鹿野は、台湾の山々に入って昆虫、地形、民族などの幅広い調査を行い、氷河の浸食作用でできたカールが高山に存在することを初めて紹介した人物。これは太古の時代、氷河が台湾を覆っていたことを示す歴史的発見でもあったんです!

お札にユニフォーム姿の少年たち?500元札に描かれた野球少年のナゾ

紙幣といえば、その国を代表する著名人の肖像画をデザインするのが一般的ですが、台湾で使われている3種類の紙幣(100元、500元、1,000元)のうち、500元札にはなぜか野球少年たちの姿が描かれています。
実はこの野球少年たち、台東(台湾東部)の原住民・ブヌン族の子どもで結成された野球チーム「紅葉少年」のメンバーなんです。1968年、台湾の山間部から出てきた彼らは、台湾遠征中だった日本のリトルリーグ関西選抜チームを7-0で見事完封し、勝利。いつも日本に負けていた台湾野球界に一大センセーションを巻き起こしました。
彼らの勝利をきっかけに台湾では少年野球がブームとなり、翌年の1969年には、台湾代表の「中華民國台中金龍隊」がリトルリーグ・ワールドシリーズの世界チャンピオンを獲得するなど、野球人気に拍車がかかりました。ちなみに、当時エースとして登板していたのが、元プロ野球選手の郭源治投手。1988年の中日ドラゴンズ優勝にも貢献した名投手なんです。

台湾のエネルギーを感じる人気観光スポット「夜市」の始まり

台湾を訪れる観光客の一番のお目当てといえば、「夜市」でのグルメやショッピングではないでしょうか。食べ物から衣料品、雑貨まで、さまざまな露店が煌々とした明かりのもとに集まる夜市の数は、台湾全土で300に上るともいわれています。
そんな夜市の歴史は200年以上。清の時代、福建省や広東省から渡ってきた漢族が無病息災を願って廟を建て、その前に露店が集まったのが始まりなのだそう。
本格的な夜市が形成されるようになったのは第二次世界大戦後、日本人が引き揚げたあとというのが定説ですが、台北最大の夜市として知られる士林(シーリン)夜市をはじめ、いくつかの地域では、日本統治時代からすでに多くの露店が軒を連ねていたのだとか。夜市はエネルギッシュな台湾の魅力や地元の人のリアルな生活に触れられる絶好の場。歴史に思いを馳せつつ、堪能してみてはいかがでしょう?

台湾スイーツの代表選手台湾かき氷は氷が違う!

小籠包、火鍋、魯肉飯、牛肉麺などなど、台湾を代表するグルメはたくさんありますが、台湾スイーツの代表選手といえば台湾かき氷! 数ある名店のなかでも、2014年にはマンゴーが贅沢に盛られたフルーツ系かき氷ブームの火付け役ともいえる「ICE MONSTER」が日本に上陸し、大きな話題になりました。
台湾のかき氷は日本で親しまれているかき氷と同じように氷の塊をシェイブしたかき氷「清冰」のほか、牛乳や練乳、ジュースなどであらかじめ味付けされた氷をフワフワにシェイブした「雪花冰」、大きなボウルのなかにシロップやフルーツ、シェイブした氷を入れ、人力ですばやくかき混ぜることでスムージーのような食感になる「泡泡冰」があります。
単にシロップをかけて食べるのではなく、季節のフルーツやアイスクリーム、プリン、豆やおだんご、ハスの実、トウモロコシ、ピーナッツなどをトッピングするというふうに、さまざまな工夫が凝らされているのも台湾かき氷の奥深さといえるでしょう。街中にはかき氷専門店がいたるところにありますから、自分好みのものを探してみては?


自然から食文化まで、魅力溢れる台湾。次ページでは台湾カルチャーにまつわるトリビアをご紹介!

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