フレンチや和食のマナーってよく見るけど、実際そんなに食べる機会は多くない…。本当に知りたいのは、普段よく食べるメニューのわかりそうで、わからない曖昧なところ。そこで、今回はカレーやハンバーガーなど、定番メニューの食べ方を各人気店の店主に教えてもらいました。 「基本的には自由!」らしいのですが、覚えておくといいテクニックが満載。これで、もう食べ方に迷うこともなくなります!
パスタやピザなど、私たちにもお馴染みのイタリア料理。知っておいた方がいい食べ方について、本格的な南イタリア料理が楽しめる「フォルツァ!!ナポリ」の須藤さんに答えていただきました。
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いいえ、イタリアではスプーンは一切使わず、フォークのみで食べます。ただ、盛られたパスタをお皿の中心ら辺で巻こうとすると、たくさんのパスタがからまってしまい、うまく巻けません。そんな時は、適量のパスタを一度フォークでお皿の上に引き上げてから、皿のふちに押し当てて巻くと、スプーンを使わなくてもうまく巻けます。
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右利きの人の場合、左手で貝の殻を持ち、右手のフォークでかき出します。手が汚れたら、おしぼりやナプキンで拭けばOK。食べ終わった殻は皿の隅に寄せておきましょう。
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ナポリピッツァのように生地が薄いものは、そのまま食べようとするとチーズと具がこぼれてしまいます。そんな時は、本場流の食べ方を試してみてください。やり方は簡単で、扇形にカットされた細い部分をフォークで内側に折り、両端を二つ折りにします。こうすると、チーズも具も出てきません。
ボリュームたっぷりなグルメハンバーガーは、食べ方に迷う代表格!
ハンバーガーの激戦地・表参道で絶大な人気を誇るFELLOWSの黒川さん、教えてください!
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上からバンズを押さえて、できるだけ潰して大口でかぶりついてください。実際、食べてみると横から具材が出てきちゃうこともありますよね。それは防ぎようがないので、そのまま食べるか、ソースものであればポテトを付けて楽しんでください。
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ナイフとフォークが出てきたからといって、使って食べろという意味ではありません。かぶりついてもらってOKです。カットして食べたい場合のポイントは細かくしすぎないことです。1/4サイズにカットされる方もいらっしゃいますが、崩れやすくなるため、かえって食べにくくなります。カットするなら半分がベターですね。また、カットが苦手な方は、お店に頼めばたいていの場合は快く対応してくれるはずですよ。
カレーにはナンで食べるインド風や欧風などがありますが、これって実はルールがあるんです。インドカレーと欧風カレーの両方を提供しているトプカの関根さんに聞いてみました!
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先にライスとルーを混ぜてから食べるのをおすすめしています。ライスにルーをつけて食べる方がきれいだと考える人も多いのですが、基本的にはまんべんなく混ぜてください。その方が、カレー本来の調和が感じられますし、どちらかが余ってしまうこともありません。これはルーがポットに入ってくる場合も皿の中でセパレートされている時も同様です。
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ナンでカレーを食べているとき、カレーが残り少なくなったら、ナンで容器を拭うようにして食べましょう。下品な印象があるかもしれませんが、まったく問題ありません。ちょっと通な食べ方をするなら、チキンカレーのチキンなどの具をちぎったナンで挟み、ラップサンド風に食べるのもおすすめです。
カウンターで板前さんと対峙して食べるお寿司屋さんでは、どうしても緊張してしまう…。粋に味わうにはどうしたらいいの?
元祖穴子寿司と行列で有名な梅丘寿司の美登利総本店の木村さんが教えてくれました!
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握りの場合は、一度寿司を横に倒してそのまま箸でつかみ、ネタの側に醤油をつけて食べるとシャリがボロボロになりません。軍艦の場合は、ガリに醤油をつけて、はけのように使ってネタの上に醤油をつけるのが◎。また、握りでも箸でつかむと崩れてしまうようなネタは、この方法で醤油をつけましょう。
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特にルールはありません。端から切って食べる方が多いですが、画像のように両端からシャリを巻くようにして、贅沢にひと口で味わうのもおすすめです。
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板前におすすめでと注文された場合は、味の淡白なもの→濃いもの→甘いもの→巻物というの順番で出します。例をあげると、イカ→まぐろ→たまご・穴子→カッパ巻きといった具合。淡白なものからなので、まずは塩で食べるものを出します。最後は、カッパ巻きや梅しそ巻きでさっぱりと締めるのがおすすめです。
一見ルールがなさそうな焼肉も意外と食べ方にギモンの多い食べ物。高級焼肉の草分けとして知られる羅生門の鈴木店長に聞きました!
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見た目で判断するのが難しいので、最初は時間を目安にしましょう。基本的な焼き方としては、ヒダのついているシマシマの部分を下にして火の強い場所に置きます。約1分ほどしたら、四隅が丸まって一回り小さくなります。この状態になったら、ひっくり返しましょう。ひっくり返した下側は脂がのっているので、30~40秒ほど焼けばOK。牛ホルモンは牛肉と同じように、あまり火をとおし過ぎるとおいしさが半減してしまいますので、基本的にはサッと焼くのがおすすめです。
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「サラダ・ユッケなどの刺身系→塩味のお肉(レモンダレ)→甘辛味のお肉(焼肉ダレ)→ごはんもの」という順番が基本です。お肉は、塩味ならタン→ネギカルビ→ホルモン系、甘辛味ならハラミ→ロースやカルビ→ホルモン系と、あっさり→脂っこいもの→あっさりという流れを作ると、後味よく楽しむことができます。
取材協力
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パスタ&ピザ編
フォルツァ!!ナポリ 東京都世田谷区池尻3-23-5 https://www.forza-napoli.com/完全手作りの釜でピザ発祥の地・ナポリ伝統の味を忠実に再現するピザや、現地から取り寄せた食材を使った本格的な南イタリアの味わいが楽しめます。
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グルメハンバーガー編
FELLOWS 東京都港区北青山3-8-11 https://www.fellows-burger.com/炭火で丁寧に焼きあげたバーガーは香ばしくジューシーな味わい。パテは毎日パタパタと手作りし、バンズもそのボリューム感に負けないおいしさです。
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カレー編
トプカ 東京都千代田区神田須田町1-11 https://www.topca.co.jp/神保町の名店として知られるトプカは、飽きない味を提供するため、インド風カレーと欧風カレーの両方を、別々のスープから手間ひまかけて調理。夜はカレーも食べられる居酒屋に。
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寿司編
梅丘寿司の美登利総本店 東京都世田谷区梅丘1-20-7 https://www.sushinomidori.co.jp/index.html大きな穴子寿司が有名ですが、ほかのネタもシャリの1.5倍以上あるビッグサイズ。新鮮なネタと本格的な板前の味わいがリーズナブルに楽しめます。
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焼肉編
焼肉処 羅生門 四谷本店 東京都新宿区舟町7 ダイアパレス1F https://www.rashomon.net/30年前の創業当時、東京では珍しかったダシでのばした薄味のタレと本格的な味わいの焼肉で、有名人から人気に火が着いた元祖・有名店。安定したおいしさで連日深夜まで客足が途絶えません。
- vol.1今さら聞けないネットのイロハ
- vol.2天気予報の正しい見方とは?
- vol.3プロが伝授するスマホ撮影テクニック
- vol.4ナンバープレートのあれこれ
- vol.5正しい日本語講座
- vol.6まぎらわしい名称カタログ
- vol.7定番メニューの正しい食べ方
- vol.8冬・星空観賞のススメ
- vol.9年末年始の伝統行事カレンダー
- vol.10愛を深める科学的恋愛テクニック
- vol.11手書き力がアップする美文字レッスン
- vol.12春らんまん・桜の観察入門
- vol.13マスターしたい洗濯のキホン
- vol.14“聞く”から始めるコミュニケーション